2022 Fiscal Year Annual Research Report
Synthetic humanities onviews of the races and world depicted by "Bankoku jinbutsu zu" (varied people's figures over the world) made in pre-modern Japan
Project/Area Number |
22H00759
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
杉浦 和子 京都大学, 文学研究科, 名誉教授 (50155115)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野林 厚志 国立民族学博物館, 学術資源研究開発センター, 教授 (10290925)
出口 康夫 京都大学, 文学研究科, 教授 (20314073)
成田 健太郎 京都大学, 文学研究科, 准教授 (20770506)
筒井 忠仁 京都大学, 文学研究科, 准教授 (20851322)
松田 素二 総合地球環境学研究所, 研究部, 特任教授 (50173852)
池田 恭哉 京都大学, 文学研究科, 准教授 (50709235)
吉本 道雅 京都大学, 文学研究科, 教授 (70201069)
宇佐美 文理 京都大学, 文学研究科, 教授 (70232808)
木津 祐子 京都大学, 文学研究科, 教授 (90242990)
|
Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
|
Keywords | 万国人物図 / 人種感 / 世界観 / 鎖国 / アジア |
Outline of Annual Research Achievements |
(1)図録Part IとIIに採録する資料の調査および訳注・翻訳(中国語、英語)を行った。本年度の対象資料は「万国人類図」、「四十二国人物図説」(復刻版)、「四十二国人物図説」(近衛文庫)、「異国人物図」、「海外人物輯」、「外蕃容貌図画」、「万国人物図会合」、「ロシア風俗画」「異国物語」「画本異国一覧」等。(2)各研究分担者の関心に即して、人物図の画法・制作材料・絵師等の調査、万国人物図資料の文献学的調査、人種観・空間観・異文化表象の思想分析を進めた。(3)『ロシア風俗画』の解体修理と科学分析(3年計画の第一年次分)を行い、2023年3月、修復担当業者から中間報告が行われた。(4)東アジア「間文化」研究会を定期的に開催した:第13回(2022年7月22日、於:泉屋博古館、9名参加;同館所蔵の「異国人物図」等の資料閲覧)、第14回(2022年12月7日、オンライン開催、8名参加;活動の進捗状況と今後の予定を打ち合わせ)、第15回(2023年3月27日、オンライン開催、49名参加;Yuming, He氏(UCDavis)による講演:Huckster Scholarship: Vernacular Media and the Culture of Knowledge in Late-Ming China)、第16回(2023年8月31日、於:広島県立歴史博物館、6名参加;同館所蔵の「萬國総圖・世界人物圖」等の資料閲覧)、第17回(2023年9月11日、於、松浦史料博物館、9名参加;同館所蔵の「外國人之圖」等の資料閲覧)。(5)社会的・国際的情報発信。東アジア「間文化」研究会の開催案内をした(京都大学大学院文学研究科人文知連携拠点のウェブサイトから)。復旦大学・商務印書館主催の集会(2022年12月9日)において本研究プロジェクトを紹介し、若手研究者の参加を募った。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2022年12月に行った共同研究の連携機関である復旦大学の関係者との協議で、2022年度中に計画していた相互交流の機会が2023年度後半にずれたため、初年度の活動が2年間にまたがることになった。2023年12月および2024年3月に相互訪問による交流を実施できたほか、その他の活動計画はおおむね予定通りに実施できている。
|
Strategy for Future Research Activity |
研究計画に従って、分担者各自の調査研究、研究集会、図録刊行準備等を進める。復旦大学および香港城市大学との共同研究と学術交流を継続して行う。全般的な進捗状況に応じて、柔軟な調整を行う。
|
Research Products
(13 results)