2022 Fiscal Year Annual Research Report
Vocational training and youth employment in developing countries
Project/Area Number |
22H00853
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Institute of Developing Economies, Japan External Trade Organization |
Principal Investigator |
福西 隆弘 独立行政法人日本貿易振興機構アジア経済研究所, 開発研究センター, 主任調査研究員 (80450526)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
町北 朋洋 京都大学, 東南アジア地域研究研究所, 准教授 (70377042)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 職業訓練 / 若年雇用 / アフリカ |
Outline of Annual Research Achievements |
職業訓練校の卒業生839名の追跡調査を行った。調査に先立って、アジスアベバ市教育・訓練品質規制庁を訪問して、同庁が管理する職業スキル評価試験データベースへのアクセスの許可を得た。その後、同庁で分散的に運用されているデータベースについて、逐一必要な情報の抽出を依頼し、サンプルベースの情報を収集した。 調査対象は、ICT科目とBusinness Admnistration科目の試験を受験した男性とし、分析デザインに基づいて、初回の試験スコアが合格点の前後3点の範囲にあるものに絞り込んだ(不合格者は複数回受験が可能であるので、再受験の選択の内生性を避けるために初回スコアを利用した)。この条件に当てはまるサンプルの数と目標とする調査サンプル数を考慮して、上記のデータベースにある該当サンプルに対する悉皆調査を行った。 該当するサンプルは約3000であったが、調査地における治安の悪化により調査への同意が得られる割合が想定よりも大幅に下がった。調査は対面を基本とし、やむを得ない事情がある場合に電話またはビデオ通話で行った。 本調査は、研究代表者の所属機関の研究倫理委員会に審査を申請し、実施が認められている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
協力機関であるアジスアベバ市教育・訓練品質規制庁の代表者が産休を取っていたため、データベースへのアクセス許可は彼女の復職を待って得た。さらに、データベースの一部に欠損が見られたため、データの再取得を行ってから、サンプルを抽出し調査を実施した。
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Strategy for Future Research Activity |
調査データをクリーニングした後、予備的な分析に取り掛かり予定していた分析手法が適用可能かどうか評価する。 また、並行して調査対象者の一部に対する聞き取り調査を行い、卒業生の雇用状況について質的な情報を収集し、データ分析を補完する材料として利用する。 2025年度に再度調査を行い、経年変化を把握する予定である。
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