2023 Fiscal Year Annual Research Report
Vocational training and youth employment in developing countries
Project/Area Number |
22H00853
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Institute of Developing Economies, Japan External Trade Organization |
Principal Investigator |
福西 隆弘 独立行政法人日本貿易振興機構アジア経済研究所, 開発研究センター, 主任調査研究員 (80450526)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
町北 朋洋 京都大学, 東南アジア地域研究研究所, 准教授 (70377042)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 職業訓練 / 若年雇用 / アフリカ |
Outline of Annual Research Achievements |
1. 研究代表者、研究分担者、研究協力者Aで現地調査を実施した。 ・アジスアベバにおいて、訓練校卒業生10名とインタビューを実施した。それぞれのキャリアパスの把握を通じて、雇用の変化、職場や再教育によるスキルの形成、スキルと仕事のマッチなどの詳細を理解することができた。特に、訓練校を卒業して就労中に大学で学び直すものが少なからずいることが明らかになり、高校に進学できなかった者たちが、職業訓練校と就労を経て大学卒の学歴を得るルートがあることが分かった。大学の学歴はキャリアに強く影響するので、大学進学を可能とする要因について知ることも、訓練校卒業生の雇用を理解するうえで重要であることが分かった。 ・職業訓練政策を所管する労働スキル省を訪問し、職業訓練教育の大きな変更の詳細について情報を得た。具体的には、今年度から職業教育は中等教育から高等教育に移行したことが分かった。その結果、職業教育トラックの学生が高等教育の学歴を得ることになるので、 従来の制度の下で訓練校を卒業たサンプルに対する影響を、今後検討する。 2. 研究協力者Bを日本に招聘し、調査の実態と今後の継続可能性について協議した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
第1回目の追跡調査を実施し、また聞き取り調査を完了している。今年度は、収集したデータを精査しながら、第2回目の調査の準備を行う。
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Strategy for Future Research Activity |
調査データをクリーニングした後、予備的な分析に取り掛かり、予定していた分析手法が適用可能かどうか評価する。特に、スキルのシグナル効果を識別するための分析手法が要求する条件が満たされているかどうかを確認し、必要であれば分析手法の変更を検討する。また、聞き取り調査の結果を考慮して、雇用に関するアウトカムに加えて、大学進学をアウトカムに利用することを検討する。 2025年度に再調査を実施し経年変化を把握する予定であるが、現地の治安が改善していないため、状況を確認しながら協力機関と協議を継続する。
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