2022 Fiscal Year Annual Research Report
Exploring evidence on the relationship between oral health, healthy life expectancy, and medical and long-term care cost reduction by utilizing big data
Project/Area Number |
22H03299
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
竹内 研時 東北大学, 歯学研究科, 准教授 (10712680)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
近藤 克則 千葉大学, 予防医学センター, 教授 (20298558)
相田 潤 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (80463777)
小坂 健 東北大学, 歯学研究科, 教授 (60300935)
草間 太郎 東北大学, 歯学研究科, 助教 (00907892)
福田 治久 九州大学, 医学研究院, 准教授 (30572119)
古田 美智子 九州大学, 歯学研究院, 講師 (20509591)
大野 幸子 東京大学, 医学部附属病院, 特任講師 (20797237)
佐藤 俊太朗 長崎大学, 病院(医学系), 助教 (20738926)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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Keywords | 要介護 / 高齢者 / 現在歯数 / 嚥下機能 / 咀嚼機能 / 口腔乾燥 |
Outline of Annual Research Achievements |
健康長寿社会を目指した予防政策の科学的基盤形成のための多地域コホート研究であるJAGESプロジェクトの2022年度郵送調査を実施した。それと並行し、同プロジェクトのすでに収集済みの9年追跡データ(65歳以上高齢者44,083名)を活用し、様々な口腔状態(残存歯数、咀嚼困難、ドライマウス、窒息)が要介護の発症に与える影響について検討した。その結果、18.4%が追跡調査期間中に要介護を発症していた。4つの口腔状態のうち、要介護の発生率は咀嚼困難者(3.27/100人年)が最も高く、次いでドライマウス(3.20/100人年)、窒息(3.10/100人年)、残存歯数19歯以下(2.89/100人年)であった。共変量を調整した結果においては、要介護発症リスクは咀嚼困難が最も高く(HR=1.22、95%CI=1.16-1.28)、次いで残存歯数19歯以下(HR=1.18、95%CI=1.12-1.25)、ドライマウス(HR=1.18、95%CI=1.12-1.24)および窒息(HR=1.10、95%CI=1.04-1.17)と続いた。集団寄与危険度については、残存歯数19歯以下(12.0%)が最も高く、次いで咀嚼困難(7.2%)、ドライマウス(4.6%)、窒息(1.9%)の順であった。すでに報告の多い歯の本数だけでなく、他の口腔状態においても、良好な状態の維持は要介護発症リスクの減退と関わることが明らかになった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度の主たる目的であった、多地域高齢者コホート研究であるJAGESプロジェクトの2022年度調査を予定通り実施することができ、全国の自治体の30万人以上の高齢者から7割弱の回答を得ることができ、データ分析のための文献・情報収集と予備的な解析を実施することもできた。
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Strategy for Future Research Activity |
観察研究データに対し、因果推論手法を適応した解析を実施し、可能な限り因果効果を推定する。
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Research Products
(4 results)