2023 Fiscal Year Annual Research Report
Implementation of Educational Intervention and Social Schemes through the Japanese ACP Model of Promoting Dialogue in Collaboration with the Government
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22H03428
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kameda University of Health Sciences |
Principal Investigator |
長江 弘子 亀田医療大学, 看護学部, 教授 (10265770)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂井 志麻 上智大学, 総合人間科学部, 教授 (40439831)
高 紋子 昭和大学, 保健医療学部, 講師 (60759174)
原沢 のぞみ 東邦大学, 看護学部, 准教授 (10623077)
中村 円 札幌医科大学, 保健医療学部, 講師 (10737505)
那須 真弓 亀田医療大学, 看護学部, 講師 (40851514)
片山 陽子 香川県立保健医療大学, 保健医療学部, 教授 (30403778)
高橋 在也 千葉大学, 大学院医学研究院, 特任助教 (30758131)
青山 美紀子 亀田医療大学, 看護学部, 講師 (80582999)
千葉 恵子 亀田医療大学, 看護学部, 准教授 (20849020)
岩崎 孝子 杏林大学, 保健学部, 教授 (50826401)
山田 案美加 亀田医療大学, 看護学部, 助教 (00833146)
山縣 千尋 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教 (00886161)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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Keywords | アドバンス・ケア・プランニング / 対話 / 教育的介入 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は2つのスコーピング・レビュー(ScR)の投稿論文の作成と第2段階として地域の健康な人々を対象とした日本型対話促進ACPモデルの教育的介入を行うため、ScRの結果に基づいた介入プログラムの開発と研究協力フィールドの探索を行った。 班会議は3回行い、主な議題として、①ScR1:【地域におけるACP介入と評価指標】の結果の整理、論文投稿に向けてた検討、②ScR2:【ヘルスケア領域におけるCompationate Comyunithy or Cityの概念マッピング】の結果の再検討、論文投稿先の決定などを議論した。また③教育的介入の対象、および地域の選定やACP介入の理論的枠組みを検討し、介入プログラムの検討、並びにプログラムの評価方法と評価指標についても検討した。 その結果、基盤とするプログラムの理論的枠組みは成人学習理論とし、カードゲームを用いた対話促進と日常生活での活用を個人ワークとする体験型のプログラムを混合研究法を用いたデザインで評価する研究計画を立案した。メインアウトカムの評価指標は、①ACP準備性は高まったかを評価する:ACP準備性尺度(RACP)、②社会関係の深まりと広がりを評価する:ソーシャルサポート尺度、③ACPに関する自己効力感を評価する:ACPE尺度を参考にしACPの実行に関する自信の程度を問う質問項目をオリジナルで作成した。以上の3つのメインアウトカムを測定する。さらに、本研究では参加者のみではなく、地域の企画者からもプログラム評価をしてもらい、地域におけるACP推進の在り方に関する考えや意図をインタビュー調査によって収集し、地域社会におけるACP推進の社会環境づくりに関する示唆を得ることとした。新年度4月、早々に、本研究計画を研究倫理審査に申請している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
順調に進めることができた理由として、以下のことが考えられる。 ①研究組織のQualityが高い:これまで基盤研究Aの実績を基に研究チームメンバーを選定した。研究組織の構成員は本研究のテーマに関心を持ち、協働して継続 的にチームとして研究に取り組んできた。それに加え、今回は若手研究者を加えたことで、新しい気づきや考えを含めてより一層加速的に取り組むことができた。 ②コンスタントな研究会議の開催:年3回の班会議を持ち、継続的に計画を練ることで、メンバーの関心や意欲継続につながったと考える。またチームメンバーの議論も活発となり関係性も強まったと考える。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度は、2つのレビュー結果を投稿する。 また立案した研究計画の倫理審査承認後、日本型対話促進ACPモデルの教育的介入を5つの地域で行う。次々年度にはさらに地域や対象を中高年に限らず、若い世代に拡大し、対象のバリエーションを増やし、多世代の教育的介入を実施する予定である。 本研究は混合研究法を用いていることから、より対象の変化や地域性を詳細に分析することができると考えている。特に、健康な人々のACPのバリアや環境要因との関連、プログラムの効果評価を確認し、地域におけるACPの推進にどのような社会的スキームが必要であるかを検討していく予定である。
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