2023 Fiscal Year Annual Research Report
An investigation into mechanisms of the wintertime climate variability in East Asia from a tropical-extratropical interaction perspective
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23KJ0250
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
倉持 将也 筑波大学, 理工情報生命学術院, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2023-04-25 – 2024-03-31
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Keywords | 気候変動 / 異常気象 / テレコネクション / 大気大循環 / 加重付等温位面平均 / 熱帯-中高緯度相互作用 |
Outline of Annual Research Achievements |
温位面上の大気大循環とテレコネクション、およびその気候影響について研究を行った。 冬季北半球中高緯度における温位面上の大気大循環について、その強度の年々変動がアリューシャン低気圧・アイスランド低気圧のシーソー的変動と密接であることを発見し、上層暖気/下層寒気質量とそれらの質量フラックス用いてそのメカニズムを明らかにした。さらに、上層暖気/下層寒気質量フラックスについて、構成する平均流成分と空間的・時間的波動成分の空間分布を詳細に解析し、温位面上の大気大循環の3次元構造の理解を深めた。 熱帯海洋大陸付近の非断熱加熱によって強制されるテレコネクションパターン(Southeast Asia-Japan: SAJパターン)が、高緯度の変動と共に、晩冬のオホーツク海氷面積の変動と関係することを明らかにした。また、北海道オホーツク沿岸地域の流氷と大気循環場の関係についても調査し、北海道沿岸域の流氷変動が北東冷気流と連動することを示した。SAJパターンの力学的構造に関しては、これまで着目していた熱帯インド洋のウォーカー循環偏差だけでなく、亜熱帯ジェット上のより上流であるヨーロッパ付近から伝播するロスビー波との関係について新たに調査を行い、両者の共変動の重要性を確認した。 上記に加え、学外の研究者と共同で夏季東アジアモンスーン変動に伴う異常気象メカニズムや春季の黄砂沈着量の変動についての研究を行い、夏から冬へと季節進行する東アジアモンスーンを比較的/統一的に論じることへ気づきを得た。
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Research Products
(8 results)