2012 Fiscal Year Annual Research Report
インターネットを通じた創発的な創造活動のモデル化と支援に関する研究
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24240014
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Research Institution | National Institute of Informatics |
Principal Investigator |
武田 英明 国立情報学研究所, 情報学プリンシプル研究系, 教授 (80252831)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | CGM分析 / 創作活動 / Web 2.0 / ニコニコ動画 / コラボレーション |
Research Abstract |
本年度は、基本データの整備と支援システムのケーススタディ、また加えてコミュニティ活動を行った。 (1)データの収集と前処理:(1-1)ニコニコ動画メタデータ:ニコニコ動画の約300万件の動画メタデータを分析して、創作カテゴリによる動画分類、創作関連カテゴリによる動画間リンク分類を行った。創作カテゴリとしては、以下の14のカテゴリ(オリジナル楽曲の作成、楽曲の作成、歌唱音声の作成、ボカロ音声の作成、踊り映像の作成、演奏音声の作成、静止画の作成、動画像の作成、アニメ動画像の作成、3DCG動画像の作成、MAD動画像の作成、音声の作成、動画像集合の作成、そのほかの作成)を用意し、タグおよびタイトル文字列から判別するシステムを構築して、その分類を実際に行った。また、創作リンクカテゴリとしては、5つ(外的関係、派生関係-改良した/された関係、派生関係-集めた/られた関係、派生関係-再利用した/された関係、参照関係)を用意して、説明文中のリンクの前の文字列、リンクされる動画のタイトル比較などを用いて、同定するプログラムを作成して、実際に分類を行った。(1-2)2ちゃんねるまとめのデータ化:2ちゃんねるまとめの編集プロセスを分析するために、2ちゃんねるまとめをデータ収集して、同一のスレッド毎を比較可能なデータセットを構築した。(1-3)Wikipediaの議論の分析:Wikipediaにおける議論データを収集して、その議論過程をモデル化した。 (2)支援システムのケーススタディとしては、写真を用いて協同的に創作するシステムを試作した。本システムは1枚の仮想的な紙状に写真を共同で撮影埋め込みするシステムである。 (3)コミュニティ活動:ニコニコ動画に代表されるユーザ参加型メディアの分析の研究を認知・普及させるため、研究会(ニコニコデータ研究会)を開催して、研究交流を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度はデータ整備、システム化のケーススタディ、コミュニティ活動を実施したが、それぞれほぼ期待通りであった。ことにデータ整備では、創作カテゴリ、創作リンクカテゴリの提案とそれに基づく分類器の作成とデータ作成においては新しい知見を得ることができた。またコミュニティ活動においては研究会の創設もでき、初年度としては十分な成果であった。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度以降は初年度に作成したデータに基づき、実際の分析を実施することを計画している。これにはデータ分析の専門家も交えて行う予定である。また引き続きコミュニティ活動を行い、本研究をきっかけに新しい研究分野ができるよう進めていく。
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Research Products
(5 results)