2012 Fiscal Year Annual Research Report
科学的素養醸成のコミュニケーション・メディアとしての科学絵本教育モデルの開発
Project/Area Number |
24240100
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
|
Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
野上 智行 神戸大学, その他部局等, 名誉教授 (80127688)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
辻本 悟史 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 准教授 (20539241)
北野 幸子 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 准教授 (90309667)
目黒 強 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 准教授 (70346229)
楠 房子 多摩美術大学, 美術学部, 教授 (40192025)
小川 義和 独立行政法人国立科学博物館, その他部局等, その他 (60233433)
稲垣 成哲 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 教授 (70176387)
山口 悦司 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 准教授 (00324898)
三宅 志穂 神戸女学院大学, 人間科学部, 准教授 (80432813)
|
Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
|
Keywords | 科学教育 / 科学絵本 / 科学系博物館 / 科学リテラシー |
Research Abstract |
(1)研究全体の統括:平成24年度は,研究代表者(野上)の統括のもと,科学絵本(辻本,北野,村山,目黒,楠),科学系博物館(小川,川上,中瀬,奥山,先山,加藤),科学教育(稲垣,山口,三宅)という3つのグループ研究体制を採用した.グループ会議は,電子メールやテレビ会議をベースに行い,重要な局面では対面での会議を併用した.研究成果については,海外,国内の科学教育関連学術誌に成果を報告し,他の科学教育研究者からのピアレビューを受けた. (2)幼年児の発達的基盤を踏まえた科学絵本の開発:科学絵本に関する文献資料や国内外の先進事例を収集・データベース化し,幼年児の発達特性,幼児の発達を踏まえた教育,幼児の科学的思考,絵本の物語性・文学性,絵本のビジュアル性の観点から分析した.この結果を総合して,幼年期の科学教育に最適な科学絵本の開発指標であるスタンダード,及び,優れた科学絵本の事例を開発した. (3)実物展示を活用した幼年児向け科学コミュニケーションの開発:科学コミュニケーションの文献資料や国内外の先進事例を収集・データベース化し,幼年児を対象とした博物館の展示利用という観点から科学コミュニケーション技法を抽出・整理し,国立科学博物館,蒲郡市生命の海科学館,兵庫県立人と自然の博物館,旭川市旭山動物園に固有の展示に即した科学コミュニケーションを開発した. (4)科学絵本と実物展示を統合した教育モデルの基礎研究:科学絵本と実物展示の統合が未開拓な研究領域のため,科学絵本以外のメディア(スケッチ,工作キット,ゲーム,映像など)と実物展示を併用した科学教育の文献資料や国内外の先進事例を収集・データベース化し,教育方法,教育実践,指導者の資質能力という観点から分析した.その結果を総合し,教育モデルと指導者の資質能力フレームワークの暫定版を策定した.
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
交付申請書に記載した研究目的については,平成24年度については順調に達成されている.開発・基礎研究も順調であり,成果も論文3編と一定程度のものが蓄積されているからである.
|
Strategy for Future Research Activity |
平成25年度も当初の予定通り,研究打合せ会議,文献研究・データベース化,学習コンテンツの開発,システムの設計と開発,評価実験の設計と実施,成果発表を実施する.
|
Research Products
(3 results)