2014 Fiscal Year Annual Research Report
大学における学術管理職と経営管理職の相互作用システムに関する国際比較研究
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24243074
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
川嶋 太津夫 大阪大学, グローバルアドミッションズオフィス, 教授 (20177679)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平田 光子 日本大学, 生産工学部, 教授 (10317761)
小方 直幸 東京大学, 教育学研究科(研究院), 教授 (20314776)
白鳥 義彦 神戸大学, その他の研究科, 教授 (20319213)
両角 亜希子 東京大学, 教育学研究科(研究院), 准教授 (50376589) [Withdrawn]
山本 清 東京大学, 教育学研究科(研究院), 教授 (60240090)
米澤 彰純 名古屋大学, 国際開発研究科, 准教授 (70251428)
福留 東土 東京大学, 教育学研究科(研究院), 准教授 (70401643)
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Project Period (FY) |
2012-10-31 – 2016-03-31
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Keywords | 教育社会学 / 大学経営 / シェアード・ガバナンス / 大学改革 / 国際比較研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度の主たる活動は以下のようである。 1.平成26年4,5,6,8,9、10月の合計6回研究会を開催し、研究の進捗状況の確認、情報共有を図った。 2.大学の経営層の意識、コンピテンスとキャリアパスや行動を理解するために、国内と海外でアンケート調査を実施した。それぞれのサンプル数は4000と150であった。 その結果によれば、教員出身の「学術管理職」と教員以外の「経営管理職」の権限が及ぶ業務領域は、どの国でも、前者は教育研究、後者は財務、総務等の非学術領域という具合に、共通点が見られる傾向にあったが、影響力行使に当たって活用する知識やスキルの獲得については、日本の管理職の多くが、部局長等の経験による獲得を第1に重要であると回答しているのに対して、欧米、特に米国やドイツでは、体系的な研修や学位プログラムから得ていると回答した割合が多かった。 3.事例研究として九州大学等で聞き取り調査を行った。 4.国際調査に関する報告書、「大学上級管理職と将来展望に関する調査」をとりまとめた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成26年度内に日・米・英・独・韓国等で、大学管理職を対象とした大規模なアンケート調査を実施することとしていたが、対象者のサンプル抽出に時間をとられたため、日本での実施(約4000名)及び米国の研究協力者であるゼムスキーペンシルバニア大学教授を通じたおよそ150名を対象とした調査にとどまった。そのため、予算の繰越し申請を行い、平成27年6月までに海外対象者へのアンケート調査を延期した。
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Strategy for Future Research Activity |
海外でのアンケート調査を確実に実施するともに、最終年度である平成27年度には、これまで実施した事例調査やアンケート調査のフォローアップを行い、当初からの研究計画の達成を目指すとともに、4年間の研究を総括する国際セミナーを年度末に開催したり、最終の報告書を公開したりすることにより、本研究の成果を社会に発信することとしたい。
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Research Products
(7 results)