2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
24244022
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
清水 肇 東北大学, 電子光理学研究センター, 教授 (20178982)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮部 学 東北大学, 電子光理学研究センター, 助教 (10613672)
村松 憲仁 東北大学, 電子光理学研究センター, 准教授 (40397766)
石川 貴嗣 東北大学, 電子光理学研究センター, 助教 (40400220)
山崎 寛仁 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 放射線科学センター, 准教授 (90260413) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | カイラル相転移前駆現象 / UA(1)問題 / QCD真空 / BGOegg |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、強い相互作用の世界における真空のカイラル相転移前駆現象を探索し、自発的対称性の破れによる質量創成機構を実験的に究明することである。そのための手段として、世界最高エネルギーのレーザー電子光ビームLEPS2を開設し、そこに1GeV領域の光子に対して世界最高のエネルギー分解能(1.3%@1GeV)をもつ電磁カロリメータBGOeggを設置することによって計画通りのクォーク核物理研究環境を構築した。 SPring-8/LEPS2ビームラインの開設・調整と大型BGO単結晶1320本を装着した電磁カロリメータBGOeggを平成24-25年度の2年間で完成させ、平成26年度から本格データ収集に入り、現在に至っている。BGOeggは、長さ22cmの角錐台BGO単結晶60本を一組として360度を覆い、これを22組合わせ極角24度~144度を覆っており、組立後は中空の卵形をしている。結晶同士が総重量約2トンを互いに支え合う構造で、ケーシングが無い。そのため不感領域が全く無いという特徴を持っており、このことが世界一のエネルギー分解能に繋がっている。 平成26年度に行ったLEPS2ビームによるBGOeggエネルギー校正の第一段階で、中性パイオンの質量分解能として6.6MeVを得ており、世界のクォーク核物理研究で稼働中の電磁カロリメータの中で最高の質量分解能を達成した。データ収集は平成27年度も続ける。物理のアウトプットを得るにはもう暫くの時間がかかるが、期待通りの成果が予見できる。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(6 results)