2013 Fiscal Year Annual Research Report
参加型臨床実習生の質の確保のための獣医学共用試験の開発的研究
Project/Area Number |
24248054
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
吉川 泰弘 北里大学, 獣医学部, その他 (80109975)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浅井 史敏 麻布大学, 獣医学部, 教授 (00511677)
尾崎 博 東京大学, 農学生命科学研究科, 教授 (30134505)
遠藤 大二 酪農学園大学, 獣医学群, 教授 (40168828)
山下 和人 酪農学園大学, 獣医学群, 教授 (60244844)
北川 均 岐阜大学, 応用生物科学部, 教授 (70144003)
新井 敏郎 日本獣医生命科学大学, 獣医学部, 教授 (70184257)
高井 伸二 北里大学, 獣医学部, 教授 (80137900)
杉山 誠 岐阜大学, 応用生物科学部, 教授 (80196774)
上地 正実 日本大学, 生物資源科学部, 教授 (90296426)
澁谷 泉 鳥取大学, 農学部, 教授 (50162649)
稲葉 睦 北海道大学, (連合)獣医学研究科, 教授 (00183179)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 獣医学教育 / 共用試験 / CBT / OSCE / 参加型実習 |
Research Abstract |
獣医学共用試験・CBT小委員会では、平成25年度第1回問題精選作業を平成25年3月12日から7月31日まで実施した。精選科目は50科目で各科目100題以下とした。精選委員153名、科目責任者20名、科目委員3名/科目の合計133名と多くの教員が問題精選に参画した。この期間に精選作業終了科目は47科目の3533題で、精選作業未了は3科目で233題となった。また、積み残し科目は22科目に及び、精選作業未了問題が2866題となった。この精選問題の中から、平成25年度のトライアル問題を抽出した。 CBTトライアルに向けて、出題・採点システムを開発し、平成25年度の第一回トライアルを平成26年1月14日に日本獣医生命科学大学5年生85名、同年2月18日に麻布大学4年生136名を対象に実施し、CBT出題システムの検証を行った。iPadとwindowsパソコンを用いた試験システムの検証が行われ、出題、採点のシステムは正常に起動することが確認された。しかし、数多くの問題点が指摘され、平成26年度の研究課題となった。 OSCE 小委員会においても平成24年度に引き続き、実技試験の内容、試験利用機材並びに評価システムの開発を実施した。平成25年度はvetOSCEトライアルにおいて実施する内容を4ステーションで、1)医療面接、2)犬の身体検査と採血、3)子牛の身体検査、4)無菌テクニックまたは皮膚縫合について、とし、その要点を実際について、実施要領でその詳細を作成した。 平成25年度の研究成果は、155回と156回日本獣医学会における獣医学教育改革シンポジウムにおいて発表され、獣医師会学術大会年次大会においても特別講演された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
CBT問題作成システムの開発、問題精選システムの開発が無事終了し、そのシステムを利用して、平成24年度から25年度に掛けて全国16大学約700名の教員が作成した7000問以上について、精選作業が実施された。 同時に、トライアル実施の為の出題システム並びに採点システムが平成25年度中に開発され、平成25年1月に日本獣医生命科学大、2月に麻布大学において200余名の学生が平成25年度に精選された問題を使ったトライアルに参加した。 トライアルにおいては、共用試験委員会の推奨するiPadとwindowsパソコンでの動作確認が実施され、出題システムが計画通りに可動することが検証された。 従って、現時点では当初の計画通りに研究が推進されていると判断できる。
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Strategy for Future Research Activity |
2013年度におけるvetCBT試験システムの開発とトライアルの実施を目標に、精選を終えた問題を回答する機能までを実現し、Webブラウザを用いた受験端末の操作を可能にする。その場合、受験端末はiPad中心とする。さらに、実施達成状況として150人の受験に耐えるシステムの開発と問題準備体制と採点方法については改善する。 平成26年度のトライアルは全国16大学で実施予定であり、9月の獣医学会において関係者を集めて、システム構築を含めた講習会を実施する。 OSCEについてもトライアルを数校で実施するための準備を進めている。さらに、トライアルには犬と子牛のシミュレータの開発と模擬クライアントの養成が不可欠であり、平成26年度の重点事業として計画している。
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