2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
24249028
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
平野 俊夫 大阪大学, その他部局等, 学長 (40136718)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村上 正晃 北海道大学, 遺伝子病制御研究所, 教授 (00250514)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 亜鉛シグナル / 自己免疫疾患 / 炎症回路 |
Outline of Annual Research Achievements |
亜鉛は生体内の必須微量元素のひとつであり、さまざまな分子の機能に不可欠であることが知られているが、細胞内外の亜鉛レベルの調節機構はあまりよく理解されていない。申請者は、IL-6およびそのシグナル伝達経路の生理機能を研究する過程で、亜鉛がカルシウムなどと同様に細胞内のセカンドメッセンジャーとして機能することを発見し、「亜鉛シグナル」の分野を開拓した。本申請では、亜鉛シグナルの分子機構を解明し、生体にとっての亜鉛の生理機能を解明することを目的とする。当該年度において下記の主な成果を得た。 細胞内亜鉛レベルを調節する役割をもつ亜鉛結合タンパク質であるメタロチオネイン(MT)を欠損する好塩基球は、Fce受容体刺激によるインターロイキン(IL)-4産生が障害されていることを見出し、MTが亜鉛レベルを調節してカルシニューリンおよびNFATの活性を調節していることを論文に報告した。また、MTの発現制御を行うMTF1の欠損により、IL-6およびIL-17刺激によるケモカイン過剰産生機構「炎症回路」の活性化がほとんど認められないことを発見し、その分子機構について論文投稿準備中である。さらに、顆粒膜に存在する亜鉛トランスポーターZnT2を欠損した肥満細胞では、顆粒内亜鉛レベルが減少しており、肥満細胞活性化刺激による亜鉛放出も観察されないことを発見した。また、肥満細胞から放出される亜鉛が、肥満細胞上のGRP39受容体に結合し、細胞内シグナル伝達を変化させてサイトカインの発現を正に制御していることを明らかにし、論文投稿し、現在最終改訂中である。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(8 results)
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[Journal Article] Temporal Expression of Growth Factors Triggered by Epiregulin Regulates Inflammation Development.2015
Author(s)
Harada, M., D. Kamimura, Y. Arima, H. Kohsaka, Y. Nakatsuji, M. Nishida, T. Atsumi, J. Meng, H. Bando*, R. Singh, L. Sabharwal, J-J. Jiang, N. Kumai, N. Miyasaka, S. Sakoda, K. Yamauchi-Takihara, H. Ogura, T. Hirano and M. Murakami.
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Journal Title
J Immunol
Volume: 194
Pages: 1039-1046
DOI
Peer Reviewed / Acknowledgement Compliant
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