2015 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
24255009
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
平井 啓久 京都大学, 霊長類研究所, 教授 (10128308)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮部 貴子 京都大学, 霊長類研究所, 助教 (10437288)
カレトン リチャード 長崎大学, 熱帯医学研究所, 准教授 (10503782)
MacIntosh Andrew 京都大学, 学内共同利用施設等, 准教授 (30623136)
岡本 宗裕 京都大学, 霊長類研究所, 教授 (70177096)
古賀 章彦 京都大学, 霊長類研究所, 教授 (80192574)
安波 道郎 長崎大学, 熱帯医学研究所, 教授 (80244127)
早川 敏之 九州大学, 学内共同利用施設等, 准教授 (80418681)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | アジア霊長類 / 病原体 / サルレトロウイルス / ヘリコバクター / マラリア / DNA / 遺伝子 / 染色体 |
Outline of Annual Research Achievements |
1. 霊長類宿主の解析:(1)セントロメア・アルファサテライトDNAの高次構造は、ヒト科に限定されると考えられていたが、テナガザル科でも存在することを証明した。(2)タイ国のベンガルスローロリスにおいて核小体形成部位の高変異性を発見した。これは本種の種分化の解析や保全の標識として重要であると思われる。 2. サルレトロウイルスの解析:発症個体から分離したSRV-5をin vitro培養し、ニホンザルに実験感染した。SRV-5ウイルスRNAは投与後8日目から確認され、その後実験終了までウイルス血症が持続した。 3. ヘリコバクター(H)細菌の解析:糞便DNAをPCR解析してH属細菌の有無を調べた。野生ニホンザルからはH. macacaeが、飼育ニホンザルからはH. macacaeとH. heilmanniiが検出された。遺伝子解析の結果これらの種は2つCagA遺伝子をもつことが明らかになった。 4. マラリアの解析:(1)ニホンザルとカニクイザルではサルマラリア原虫の実験感染に対して、前者は脳マラリアを必発するが、後者は無症状で自然治癒する。この2宿主の血中サイトカインを測定した結果、2種のサイトカインが宿主間で大きく異なっていた。(2)熱帯熱マラリアの症状発現に寄与しているTLR9について、マカク類での種内、種間多様性を検索した。TLR9前駆体ポリペプチドの配列をゲノムDNAの塩基配列から推定すると、ニホンザルとカニクイザルの両種間で相違が見られた。(3) 宿主の糞サンプルのDNA解析によって、ヴェトナムのマカク・マラリア種区分を行い、1宿主に数種のマラリアが感染していることを示唆するデータ得た。 (4) ニホンザルに感染したマラリア種の宿主免疫を同定するための遺伝的交配と全ゲノム解析によって種特異的免疫を誘発する可能性をもつP. cynomolgiの地域殊の存在を確認した。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(23 results)
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[Journal Article] Emergence of infectious malignant thrombocytopenia in Japanese macaques (Macaca fuscata) by SRV-4 after transmission to a novel host2015
Author(s)
Okamoto M, Miyazawa T, Morikawa S, Ono F, Nakamura S, Sato E, Yoshida T, Yoshikawa R, Sakai K, Mizutani T, Nagata N, Takano J, Okabayashi S, Hamano M, Fujimoto K, Nakaya T, Iida T, Horri T, Miyabe-Nishiwaki T, Watanabe A, Kaneko A, Saito A, Matsui A, Hayakawa T, Suzuki J, Akari H, Matsuzawa T, Hirai H.
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Journal Title
Scientific Reports
Volume: 5
Pages: 8850
Peer Reviewed / Open Access / Acknowledgement Compliant
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