2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
24300028
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Hiroshima City University |
Principal Investigator |
角田 良明 広島市立大学, 情報科学研究科, 教授 (40233671)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小島 英春 大阪大学, 情報科学研究科, 助教 (90610949)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | アシュアランス / MANET / 見守りシステム / 自律構成 / 自己組織化 / ルーティング / モビリティ / デンシティ |
Research Abstract |
アシュアランスネットワーク設計原理を確立するために、ネットワーク分割構造自律構成技術、リアルタイム自己組織化制御技術について研究を推進した。トラフィックの変動に着目したネットワーク分割構造自律構成技術、モビリティやデンシティの変動に適応するリアルタイム自己組織化制御技術として、それぞれ以下の1.と2.の技術等を提案した。 1.トラフィック変動に適応する無線メッシュネットワークの動的階層化手法 ネットワーク分割構造自律構成技術を無線メッシュネットワークに適用し、ネットワークを複数のサブネットワークに分割して管理し、サブネットワークを動的に分割・結合する階層化手法を提案した。また、シミュレーション実験により、トラフィックが急激に増加する環境において固定の階層ルーティングと比較し、急激に増加するトラフィックを検知した場合、そのようなトラフィックを分割したサブネットワークにタイムリーに分散させることにより提案法が有効に働くことを示した。 2.モビリティやデンシティを変化させるネットワークモデルの提案とその評価 ランダムウェイポイントモデルのように時間的にも空間的にも携帯端末が均等に配置される従来のモデルでは、時間的にも空間的にも携帯端末の配置に偏りが生じるネットワーク環境を実現できなかった。そこで、携帯端末のモビリティやデンシティを、時間的にも空間的にも変化させることのできる新たなネットワークモデルを提案した。提案法では、リアルタイム自己組織化制御技術を組み入れたルーティングプロトコルの性能評価を行う上での新しい指標とするために、携帯端末のモビリティやデンシティの変化率も算出する。提案法により生成した携帯端末の移動シナリオを変化率の異なるルーティングプロトコルに適用してシミュレーション実験を行い、提案法の有効性を評価した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
アシュアランスネットワーク設計原理を構成するネットワーク分割構造自律構成技術およびリアルタイム自己組織化制御技術についてトラフィック変動、モビリティ、デンシティの変化に適応する技術等を提案した。これらを含めて、雑誌論文20件(そのうち国際会議論文17件)を公表している。
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Strategy for Future Research Activity |
アシュアランスネットワーク設計原理の構成技術を引き続き検討するとともに、それを応用した実証実験システムを構築し、アシュアランスネットワークが満たすべき性質を評価する予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成24年度はアシュアランスネットワーク設計原理の構成技術の理論的検討に従事したため、設備備品を購入する必要はなかったが、平成25年度は実証実験システムの構築を計画しているため、設備備品費を使用する予定である。
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