2015 Fiscal Year Annual Research Report
グローバル社会における技術者倫理に関する実証的比較研究-行動規範構築と教材開発-
Project/Area Number |
24300274
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Research Institution | Kanazawa Institute of Technology |
Principal Investigator |
栃内 文彦 金沢工業大学, 基礎教育部, 准教授 (50387354)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
札野 順 東京工業大学, 大学マネジメントセンター, 教授 (90229089)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 工学教育 / 技術者倫理 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、グローバル社会に対応した国際的な視野を持つ技術者倫理教育のための事例教材がないことを鑑み、日米欧の各地域の工科系学生(および,可能であれば技術者)の意思決定のプロセスにおける共通点・相違点の比較を通して、グローバル社会における技術者倫理の行動規範の原案作成と、これらを学ぶことのできる事例教材開発を目指すものである。平成27年度の研究実績は以下の通りである: 1)技術者が重視すべき価値に関するアンケート調査結果の分析:日・米・蘭の三ヶ国で学ぶ工科系学生を対象に前年度までに実施した調査結果を分析し、国際的な比較を行った。技術者が重視すべき価値について、間に大きな認識の差は見られなかった。しかし、米・蘭で学ぶ学生に関して、米国人、オランダ人学生と、それぞれに留学している学生を比較すると、共通して、留学生の方が「重視すべき価値が実際に重視されている程度が母国では十分ではない」と感じている程度が高い傾向が見られることが分かった。 2)海外研究協力者のIbo van de Poel(デルフト工科大学[蘭])、Hugo Duivenvoorden(ハーグ応用科学大学[蘭])の来日に併せて国際コロキアムを開催(主催:金沢工業大学科学技術応用倫理研究所)し、グローバルな視点に立った技術者倫理教育に関する討議および意見交換を行った。さらに、止むを得ない事情により本年度に予定していたSNSを利用した技術者教育の試行について、翌年度の実施に向けた打合せを行った(補足:3月10日に準備を開始し、4月27日現在、実施中)。 3)マレーシア工科大学で開催されたInnovative Practices in Higher Education Expo (I-PHEX) 2015、および、米国で開催されたAssociation for Practical and Professional Ethics (APPE) 第25回年次研究大会に参加して、本研究の成果を発表した。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(5 results)