2012 Fiscal Year Annual Research Report
キットビルド概念マップに基づく知識構築支援に関する研究
Project/Area Number |
24300285
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
平嶋 宗 広島大学, 大学院・工学研究科, 教授 (10238355)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堀口 知也 神戸大学, 海事科学研究科, 教授 (00294257)
舟生 日出男 創価大学, 教育学部, 准教授 (20344830)
東本 崇仁 東京理科大学, 工学部, 助教 (10508435)
梅津 孝信 九州工業大学, 情報工学研究院, 助教 (80432954)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 概念マップ / キットビルド / 個別支援 / 知識構築 |
Research Abstract |
本年度は,個別学習者マップの修正を支援する仕組みを実現し,実験的な利用を行った. (1)学習者マップ個別作成支援:学習者マップにおいて修正すべき箇所は,差分マップにおける(a)不足リンク,(b)過剰リンク,(c)未使用リンクとなる.過剰リンクおよび未使用リンクはそれぞれ不足リンクのいずれかに対応しており,不足リンクは一つのリンクとそれが連結している二つのノードとのセットにより特定される.本研究では,概念マップを構成する基本単位を一つのリンクとそれが結んでいる二つのノードとし,この基本単位をそれについての説明が存在する教材箇所に関連付ける機能を実現した.修正指導については,(I)学習者マップ上での過剰もしくは未使用リンクの指摘,(II)不足リンク経由で対応する教材部分の指摘,(III)リンクを付加すべきノードの指摘,(IV)正解としての不足リンクの指摘,といった段階で行う機能を実現した.、修正対象リンクの選択については,教諭らが一斉指導の際に用いた方針に沿って,過剰もしくは未使用リンクのうち,より多くの学習者マップに現れたものから修正対象とする.ノードやリンクの意味的な関係を利用した修正順序の決定する方法を実現した. (2)実験的利用:上記の機能を実現した上で,個々の学習者マップの診断結果に基づいて,その修正のためのフィードバックを与える機能を実現し,実験的な利用を試みた.結果として,このようなフィードバックがない場合に比べて統計的に有意にマップの完成度を挙げることができることが確認できた.このことは,今年度目指した個別支援が実現できたことを意味している.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初予定していた個別支援の機能の実装とその実験的な利用が達成できており,この成果に基づいて次年度の研究を予定通り行えることから,概ね順調といえる.
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Strategy for Future Research Activity |
概念マップを用いた知識構築支援を行うことが次の課題となる.マップの作成までは行えたが,このマップの作成が知識の構築につながっていることを確認した上で,それをさらに促進する方法を検討する.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
機能の設計・開発および実験利用は順調に行えたものの,得られたデータの分析処理・とりまとめと,その結果の発表については,次年度に持ち越しとなった.分析処理・とりまとめについてはおおむねめどが立っており,次年度においても必要な経費を確保していることから,繰り越し分については結果発表および調査のための旅費に利用することを予定している.
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Research Products
(4 results)