2015 Fiscal Year Annual Research Report
ギャップ・モザイク構造を考慮した成熟林の炭素吸収能力の再評価
Project/Area Number |
24310004
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
廣田 充 筑波大学, 生命環境系, 准教授 (90391151)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井田 秀行 信州大学, 教育学部, 准教授 (70324217)
飯村 康夫 滋賀県立大学, 環境科学部, 助教 (80599093)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 炭素循環 / 成熟林 / 土壌呼吸 / 時空間変動 / ギャップ・モザイク構造 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度に引き続き,成熟林内の林冠構造の不均一性に着目して炭素動態に関する以下3つの調査を行った。 1)自動撮影カメラを用いた林冠木の樹冠下と林冠ギャップ下の雪解け日の推定:2015年5月、雪が1m以上残っているカヤノ平の調査区に3つのカメラを設置し、ギャップ区林冠木区の雪解けを比較した結果、ギャップ区の方が6日早く雪融けをむかえ、その結果林床植物のササが光合成を始めることを明らかにした。 2)1ha調査地における低木層のバイオマス増加量の空間不均一性の推定:10mx10mの小プロットごとに2014年までの5年間の低木層のバイオマス増加を算出した結果、林冠が開いているほど、低木層の材積量が増加する傾向を明らかにした。この事は、林床が明るくなるギャップでは、林床が暗い場所よりも炭素蓄積量が大きい可能性を明らかにした。 3)土壌呼吸の日変化メカニズムの解明に関する新たな研究:昨年までの結果によって、土壌呼吸量は、温度のみならず林床の光強度によって増加することが明らかになっており、そのメカニズム解明のため、土壌呼吸とともに主要な林床植物であるササ群集の光合成、ササの根呼吸の一括計測システムを開発し実際に測定を開始した。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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