2014 Fiscal Year Annual Research Report
南極オゾンホール経由の紫外線がペンギンの眼に及ぼす影響のリアルタイム分光分析
Project/Area Number |
24310022
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Research Institution | Shimane University |
Principal Investigator |
山本 達之 島根大学, 生物資源科学部, 教授 (60230570)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安藤 正浩 早稲田大学, 付置研究所, 助教 (50620803)
山本 直之 名古屋大学, 生命農学研究科, 教授 (80256974)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 南極 / オゾンホール / ペンギン眼 / 紫外線 / ラマン分光法 / 解剖学 |
Outline of Annual Research Achievements |
砕氷艦しらせが,H24,25年度の2か年連続して接岸に失敗したために,南極昭和基地周辺でのリアルタイム分光分析の実施を断念せざるを得なかった。このため,昭和基地周辺で採取したペンギン死亡個体の眼を解剖学的に精査した。ペンギン個体を固定後,摘出した右眼球から網膜の伸展標本を作成し,Nissl 染色を行った。網膜の複数の領域において神経節細胞層内 (GCL; ganglion cell layer) の GC の面積を計測し,本種の GC 面積の頻度分布を調べた。亜集団が存在した場合はそれらを区別して計数し,亜集団ごとの分布様式を調査した。空間分解能 (SRP; spatial resolving power) はCoimbra et al. (2012) に従い算出した。その結果,,大小 2 タイプの細胞集団の存在が示唆された。両細胞群を区別して網膜における分布様式を調査したところ,それぞれの細胞群は異なる分布様式を示すことが判明した。アデリーペンギンの眼に関して,上記のような詳細な結果が明らかになったことは初めてであり,本研究による大きな成果となった。 研究計画当初に予想できなかった,厚い南極氷に阻まれて,リアルタイム分光分析は断念せざるを得なかったが,南極紫外線が生物に与える影響に関して,今後も調査を試みる必要がある。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(36 results)