2014 Fiscal Year Annual Research Report
多文化空間に生きる越境者の共同性再構築に関する地域間比較研究
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24310181
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
山田 孝子 京都大学, 人間・環境学研究科(研究院), 名誉教授 (20293839)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
園田 節子 兵庫県立大学, 経済学部, 教授 (60367133)
王 柳蘭 京都大学, 白眉センター, 特定准教授 (50378824)
藤本 透子 国立民族学博物館, 民族文化研究部, 助教 (10582653)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 文化人類学 / 歴史学 / 多文化空間 / 越境者 / 共同性再構築 / 地域間比較 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度にあたり、研究代表者(山田孝子)は平成26年6月~7月にかけて、ラダックで開催されたダライ・ラマによるカーラ・チャクラ儀礼を対象とする補足調査を実施した。これにより、この儀礼のチベット難民およびヒマラヤ山麓地帯チベット系諸社会における共同性と連帯性の更新・強化という役割を確認し、宗教的リーダーシップの意義をチベット難民の共同性再構築の考察に加えた。 研究分担者(園田節子)は平成26年9月にバンクーバーにおける補足調査を実施した。これにより、昨年度までは広東移民の2、3世が担う歴史保存運動を中心的に調査していたが、その他の担い手の活動をも考察の軸に加え、カナダ多文化主義政策下の中国系カナダ人の歴史保存運動の意義を明らかにした。研究分担者(王柳蘭)は前年度までの調査資料の分析を継続し、雲南系ムスリムにおける下からの共同性再構築の実態を明らかにした。研究分担者(藤本透子)は、カザフスタン北東部を中心に、モンゴル、中国、ウズベキスタンから移住したカザフ人を対象とする補足調査を行い、「帰還者」が地域的特徴の保持により内部の共同性を担保し、地元のカザフ人に対しては、祝祭やイスラーム実践をとおして「カザフの伝統」の継承者として社会的地位を確立すること、祝祭と宗教実践をとおした「伝統」の主張が、移住者と地元のカザフ人との共同性再構築の鍵となることを明らかにした。 3年間の研究成果のまとめとして、平成26年12月5日~7日には、CIAS共同利用・共同研究プロジェクト「移動と宗教実践―地域社会の動態に関する比較研究」、国立民族学博物館との共催により、国際ワークショップ「Migration and the Remaking of Ethnic/ Micro-Regional Connectedness」を開催し、多文化空間に生きる越境者の共同性再構築にみる共通性と個別性を解明した。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(31 results)
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[Journal Article] 刊行にあたって2015
Author(s)
王 柳蘭
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Journal Title
飯塚宣子・王 柳蘭編JCAS コラボレーションシリーズNo.9『子どもたちは多様な地域に何を学ぶのかー感じ方の育みと総合的理解の視点』京都大学地域研究統合情報センター
Volume: -
Pages: 3-4
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