2014 Fiscal Year Annual Research Report
遺品調査による藤田嗣治研究-君代夫人旧蔵資料のアーカイヴ化と公開-
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24320028
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Research Institution | Tokyo National University of Fine Arts and Music |
Principal Investigator |
古田 亮 東京藝術大学, 大学美術館, 准教授 (20259998)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木島 隆康 東京藝術大学, 大学院美術研究科, 教授 (10345340)
薩摩 雅登 東京藝術大学, 大学美術館, 教授 (80272657)
岡本 明子 東京藝術大学, 大学美術館, 学芸研究員 (30553523)
下東 佳那 東京藝術大学, 大学美術館, 学芸研究員 (10711608)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 美術史 / 藤田嗣治 / アーカイヴ |
Outline of Annual Research Achievements |
①前年度に引き続き、資料のデジタル化を行い、デジタル化の完了した資料についてはデータ整理及び資料情報の入力を引き続き進めた。これは、データベース構築のための基礎的且つ必須の作業である。②ポジ・スライドフィルムの清掃・マウントの交換などの保護作業を行い、デジタルデータ化を行った。またスリーブ状のフィルムについても清掃、デジタルデータ化を行った。③デジタル化された資料画像と入力済みの資料データをもとに、web上での公開に向けたデータベースの構築を行い、第一段階として、本科研分担者、協力者、作業者に限定公開した。このことにより、多くの改善点が指摘でき、一般公開に向けたシステムのブラッシュアップ作業が可能となった。④整理が概ね完了した資料について、web上で一覧を公開した。またあわせて資料の概要と整理手順、分類基準を公開した。⑤前年度に引き続き日記、手稿類の書き起こし作業を行った。これによりフジタの詳細な動向等が把握され、年譜内容の拡充が可能となった。⑥藤田の遺品を所蔵しているメゾン=アトリエ・フジタなどフランス各地にて日記および写真資料等に関連する現地調査を行った。特にメゾン=アトリエ・フジタには本学所蔵資料と対になるような資料が多く所蔵されていることが確認できた。また現地スタッフと今後協力関係を築いていくことについて確認できた。⑦整理作業の進行状況及び資料内容に関する研究報告並びに現地調査の報告会を行った。⑧研究成果発表のための本学大学美術館内での展示に向けて、実施時期及び内容について検討した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画どおりに進捗している。 なお、本研究で扱う資料は、個人情報を多く含むものであり、整理がすべて完了の後、公開基準を設定したうえで、公開されるべきものである。 そのため、研究成果の発表についても、資料公開が可能となるまで行わない。
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Strategy for Future Research Activity |
作業は当初の計画どおりに進展しており、資料の整理とデジタル化を進め、データベースを構築・公開する方針に変更はない。
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Causes of Carryover |
正常に予算を執行したが、計画と作業の進捗に少々のずれが生じ、支払い予定の謝金を次年度に使用することとした。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
計画どおり正常に予算を執行する。
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