2015 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
24320053
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
竹本 幹夫 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (90138181)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 能楽 / 世阿弥 / 謡曲 / 現行曲 / 番外曲 / 非所演曲 / 廃曲 / 謡本 |
Outline of Annual Research Achievements |
江戸初期以前に成立した非現行謡曲(番外曲)全曲245曲を翻刻・校訂し、それを踏まえ謡曲校訂の理論を確立し、モデルとなる校訂本文を作成するのが、本研究の所期の目的である。翻刻については、最終的には当初の245曲に74曲及ばず、ナ行までの171曲となった。未了分は今後も翻刻作業を継続する。本年度の作業の詳細は下記の通りである。 カ行の補遺として、楠・碁の2曲。サ行の補遺として、重衡(甲)・重衡(乙)・重盛・関戸・千人伐・空腹の6曲。タ行として、泰山府君・太子・太施太子・内府・太木・篁・高安・竹雪・鑪重衡・橘(甲)・太刀堀・七夕・玉嶋川・玉津嶋・玉鉾・玉水・陀羅尼落葉・丹後物狂・親任・親衡・秩父・千引・長講寺・長兵衞・継信・鼓滝・経盛・露・鶴次郎・鶴若・丁固松(甲)・陶淵明・当願暮頭・鞆・虎送の35曲、ナ行の一部として、長柄・泣不動の2曲。以上45曲。 これまで未着手の作品で今後の課題となったのは74曲である。これらについては、平成28年度・29年度の両年にわたり、個人的に翻刻を追加する予定である。 なお謡曲の校訂理論については、平成27年度に前年度の日本学術会議における研究発表を踏まえた「古典演劇という幻想」(400字詰め30枚強)をすでに執筆・入稿し、『古典論集』(仮題。監修逸身喜一郎ほか、岩波書店。刊行時期未定)として刊行の運びとなっている。 古典校訂論については、謡曲のみならず、それぞれ分野ごとで凡例を異にするなど、大きな問題を内包している。学術会議での研究成果は共同研究の形に発展させて、古典とは何か、古典の社会的有効性についての考察を現在も進めている。また早稲田大学文学学術院研究部会で「国際日本学研究部会」を設置し、こちらでも学内外の研究者と共に、古典の本文校訂の諸問題につき、共同研究の方向を模索している。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(6 results)