2014 Fiscal Year Annual Research Report
体験連動型ユビキタス・外国語教育メディア自動配信システム国際的実利用環境構築
Project/Area Number |
24320107
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
藁谷 郁美 慶應義塾大学, 総合政策学部, 教授 (70306885)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
徳田 英幸 慶應義塾大学, 環境情報学部, 教授 (80227579)
清木 康 慶應義塾大学, 環境情報学部, 教授 (10169956)
太田 達也 南山大学, 外国語学部, 准教授 (50317286)
倉林 修一 慶應義塾大学, 環境情報学部, 講師 (70458959)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 外国語教育 / e-ラーニング・コンピュータ支援学習(CALL) / 教育工学 / ドイツ語学習 / 教授法 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,グローバル・ネットワークおよびユビキタス・情報システムにより新たに可能となる実生活空間での動的な問題発見解決環境を構築し,学習者の日常を「学び」の場とするようなユビキタス的学習環境として,次の3機能を特徴とする体験連動型ユビキタス・外国語教育メディア自動配信システムの実現を目指した:①学習者の認知プロセスを重視した自律学習・協同学習支援機能,②学習者の時空間状況を加味した学習コミュニティの形成機能,③学習した知識と現実の生活空間とのマッピングによる状況論的学習機能. これまで,(A) マルチメディア教材配信に関するシステムモデルの設計,(B) スマートフォンを用いた利用者のコンテクストを抽出する機能及び (C) 外国語学習情報を対象とした検索・分析データベース・システムを実現している. 本年度は,(D) 利用者個人のコンテクストに応じた学術情報自動配信機能を実現するため,利用者のPCや携帯情報端末上に蓄積した動画像・テキストデータを対象とし,利用者のコンテクストを自動的に分析し,利用者視聴特性と学術情報の関連性を計量.それによる利用者個人のコンテクストに応じた学術情報自動推薦.(E) 学習者の学習・研究活動に関し,各利用者が所有するスマートフォンを用いた体験連動型ユビキタス・外国語教育メディア自動配信システムの学習履歴を対象としたリアルタイム学習実績評価機能の構築.(F) 実証実験1では,構築した体験連動型ユビキタス・外国語教育メディア自動配信システムを,外国語教育に適用し,既に教材の電子化とネットワーク環境からの電子教材へのアクセスが可能となっているドイツ語科目を対象として学習者の時空間的コンテクストに応じた教材配信を実施した。 2014年8月の国際学会EUROCALL2014に採択され、これまで遂行してきた実証実験並びに分析結果について共同発表をおこなった.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究実績の概要において提示した(E)および(F)については,データを質的評価データに絞ったうえでの実証実験をおこなった.従って,実験協力者の数を限定したうえでのデータ分析に焦点をあてた.
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Strategy for Future Research Activity |
平成27年度はこれまでの結果を踏まえて,国際誌への論文執筆、および2015年8月の国際学会WUROCALL2015で研究代表者及び研究分担者の共同発表をおこなう.
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Causes of Carryover |
2015年2月20、21日に行われる「2015ブレーメンシンポジウム」で発表することが決まり、論文制作を遅らせることにしたため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
論文制作は2015年度に行うこととし、未使用額はその経費に充てることとしたい。
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Research Products
(7 results)