2015 Fiscal Year Annual Research Report
歴史認識の越境化とヨーロッパ公共圏の形成―学術交流、教科書対話、博物館、メディア
Project/Area Number |
24320149
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Research Institution | University of Shizuoka |
Principal Investigator |
剣持 久木 静岡県立大学, 国際関係学部, 教授 (60288503)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉岡 潤 津田塾大学, 学芸学部, 教授 (10349243)
近藤 孝弘 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (40242234)
西山 暁義 共立女子大学, 国際学部, 教授 (80348606)
川喜田 敦子 中央大学, 文学部, 教授 (80396837)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 公共史 / 歴史認識 / 歴史博物館 / 公共圏 / 歴史教科書 / 学術交流 / ヨーロッパ |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度である4年目は、これまでの実地調査と研究交流を踏まえて、研究目標に掲げた、「公共史」構築に重要な役割を果たす、4つの回路の総合的研究を行い、あわせて研究成果の公表を行った。まず、パリ第10大学ヨーロッパ研究所のトマ・セリエ准教授を4月に招き、「記憶の場」研究のヨーロッパレベルの展開の最前線をめぐる意見交換を行った。ついで5月には、これまでの研究成果の公表のために、日本西洋史学会大会の中でシンポジウムを開催した。シンポジウムでは、剣持が本共同研究の射程を解説し、分担者が個別に研究成果報告を行った。具体的には、独仏国境地帯のアルザス・ロレーヌ博物館(西山)、ドイツポーランド国境地帯のシュレージエン/シロンスク地方の博物館(吉岡)の分析、ドイツのZDF製作のテレビドラマ「ジェネレーションウォーズ」の内容と、その受容についての分析(川喜田)、さらには歴史教育に関わるhistorical edutainmentの視点からの問題提起(近藤)もおこなった。また、8月には、中国、済南で開催される国際歴史学会議に剣持が参加し、第二次大戦史国際委員会および公共史関連部会に参加し、欧米の研究者との意見交換をおこなった。さらに、2016年2月には、ポーランドから地中海東洋研究所研究員のオルガ・バルバジェヴィッツ女史を招いて歴史和解の東西比較についての討論を行った、同月にはまた、ドイツからゲルト・クルマイヒ教授を招き、氏の専門の第一次世界大戦研究およびジャンヌダルク研究の最新状況についての意見交換をおこなった。3月には剣持が渡仏して、これまでの研究成果の出版計画についての打ち合わせを、寄稿予定者のの一人のアネット・ヴィヴィオルカ女史と行っている。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(9 results)