2013 Fiscal Year Annual Research Report
実践のプロファイリング手法を用いた政策形成過程における「調整役」機能の研究
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24330037
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
松浦 正浩 東京大学, 大学院公共政策学連携研究部, 特任准教授 (70456101)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
城山 英明 東京大学, 大学院公共政策学連携研究部, 教授 (40216205)
山中 英生 徳島大学, ソシオテクノサイエンス研究部, 教授 (20166755)
八木 絵香 大阪大学, コミュニケーションデザイン・センター, 准教授 (30420425)
山口 行一 大阪工業大学, 工学部, 准教授 (80294718)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 合意形成 / 質的研究 / 政策分析 / ファシリテーション / 政策過程 / 社会資本整備 / 調整役 / プロファイル |
Research Abstract |
平成25年度は、第一に、調整役としての経験を豊富に有する者を対象に、聞き取り調査を全国で計23件実施し、書き起こしを作成し、その経験を研究分担者で共有した。具体的には、行政関係者7名、ファシリテーター10名、NPO等関係者5名、学識経験者1名から聞き取りを実施している。第二に、「調整役」の機能分析を行った。具体的には、プロファイルを精読した上で研究会を開催し、ブレーンストーミングによって調整役の要素を抽出し、整理を行った。また、調整役の役割や機能については、抽出した要素の整理による分析のほか、個別のプロファイルをもとに分析を行い、論文等としてとりまとめた。調整役に関する教育研修の方法論については、ファシリテーション技術の研修などを通じてその可能性を検討した。第三に、方法論としての実践のプロファイリングについて検討を行った。具体的には、研究会において、聞き取り調査実施にあたって捕捉された課題を共有するとともに、Forester教授の実践をもとにその方法論を論文発表等としてとりまとめた。また、教育科目としての検討は、東京大学公共政策大学院における講義において実務家のプロファイルの作成を学生に行わせることで、教育として実践する際に提供する必要がある情報を把握した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
聞き取り調査は十分な数を実施し、その分析も進められてはいるが、コーネル大学における研究会の日程調整が遅れており、今年度に持ち越すこととなったが、それ以外はおおむね順調に進展しているといえる。
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Strategy for Future Research Activity |
これまでに作成したプロファイルの整理とりまとめを行い、収集したプロファイルについてより一層の分析を行い、論文等としてとりまとめることで、当初の計画に沿って研究を推進する。コーネル大学との研究会については可及的速やかに実施の予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
コーネル大学との研究会の日程調整が遅れたため。 先方の予定と調整し可及的速やかに研究会を実施し、日米比較を行う。また、日米比較のために必要な追加分析や翻訳を行う。
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Research Products
(3 results)