2013 Fiscal Year Annual Research Report
北方圏における地域企業の産業クラスター形成に関する研究
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24330112
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Research Institution | Otaru University of Commerce |
Principal Investigator |
小田 福男 小樽商科大学, 商学部, 教授 (80125377)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
乙政 佐吉 小樽商科大学, 商学部, 教授 (20379514)
加藤 敬太 小樽商科大学, 商学部, 准教授 (10581861)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 経営学 / 企業経営 / 地域企業 / 産業クラスター / 北方圏 |
Research Abstract |
1 地域企業研究の包括的レビュー:経営組織論、経営戦略論、マーケティング、管理会計論の分野から地域企業を分析対象とした研究をレビューし、研究チームによる研究打合せを重ね、地域企業研究の今後の方向性を明示的に提起した。また、クラスター形成において重要な企業家活動に関する研究レビューも行った。さらに、道内クラスターに関する一次資料・二次資料を網羅的に収集・整理し小樽商科大学の地域連携機関、ビジネス創造センターにて保管した。 2 北海道の地域企業および研究機関・団体への聞き取り:積雪寒冷地域特有の事業を展開し極東ロシアとのリンケージを実行している北海道の地域企業や関連団体への聞き取り調査を実施した。とくに、道内でクラスター形成を主導する団体、NPO法人札幌ビズカフェへの聞き取りをおこなった。さらに、北海道内とロシアとのビジネス交流を促進させている各種団体に対する意見交換会も実施した。その結果、現在における北海道とロシアのビジネス交流の実態と道内のクラスター形成に関する今後の展開の見通しが明らかとなった。 3 極東ロシア地域への現地調査:モスクワおよびサハリンへの現地調査を実施した。サハリンでは、日本との連携を行っている住宅メーカー、住宅関係の協会、行政、北海道銀行の現地駐在事務所への聞き取り、道北物産展への現地視察を行った。その結果、サハリンと北海道のリンケージの実態が明らかとなった。 4 研究成果の公表:地域企業および企業家活動に関する研究成果を適宜実施した。また、その成果のうち、査読論文としての公表が1本、その他論文が1本、さらに、道内のクラスター形成、地域企業の分析成果を書籍として公表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
適宜、文献レビュー、インタビュー調査、学会報告、論文による成果の公表は予定通り進行している。また次年度以降のワークショップ、シンポジウムに向けた関連団体とも予定通り連携が図られた。
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Strategy for Future Research Activity |
平成26年度は、北方型住宅に関する北海道―ロシアの地域間国際交流を行っている企業への追加の聞き取り調査を行い、行政・研究機関との意見交換を進め本研究の最終成果を公表する予定である。また、道内関連団体と連携を図りながらシンポジウム形式の研究会の実施も予定している。研究成果は、適宜、論文として公表する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
海外調査において、予定よりも支出を節約して調査を実施した。 次年度にシンポジウム開催や研究成果公表を予定しており、それらのための資金需要を考慮した。 次年度の研究計画を展開する上で、助成金を繰り越す必要性が生じた。具体的には、繰り越した助成金も加えつつ、ロシアをはじめとした国内外での調査およびシンポジウム開催や研究成果公表のために研究費を使用する。
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Research Products
(8 results)