2012 Fiscal Year Annual Research Report
少子化社会における家族形成格差の調査研究:ソーシャル・キャピタル論アプローチ
Project/Area Number |
24330160
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Seikei University |
Principal Investigator |
小林 盾 成蹊大学, 文学部, 准教授 (90407601)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
今田 高俊 東京工業大学, 社会理工学研究科, 教授 (00107517)
山田 昌弘 中央大学, 文学部, 教授 (90191337)
千田 有紀 武蔵大学, 社会学部, 教授 (70323730)
辻 竜平 信州大学, 人文学部, 准教授 (40323563)
金井 雅之 専修大学, 人間科学部, 教授 (60333944)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 社会階層 / ソーシャル・キャピタル / 社会調査 / 家族 / 少子化 |
Research Abstract |
1本研究の目的 本研究は、家族形成プロセスが、教育や職業などの社会階層とどう関連しているのかについて、社会調査を実施してデータ収集する。現代日本では、恋愛結婚化と未婚化にともない少子化が進行している。しかし、恋愛、結婚、出産における社会的格差について、これまで同時にあつかったデータがなかった。そこで、全国の男女個人を対象とした調査を実施し、人びとのネットワーク履歴をソーシャル・キャピタルとして測定することで、典型的な家族形成パターンを抽出する。 2平成24年度成果の具体的内容、意義 理論班が国内外の最新成果を検討した。その結果、結婚履歴,出産履歴データはこれまであるが,恋愛履歴データが欠如していたため,家族形成パターンを抽出できなかったことを明らかにした。 これをうけ,3月に調査班が中心となりパイロット調査を「2013年家族形成とキャリア形成についてのウェブ調査」として実施した。母集団は全国の20~69歳男女個人とした。有効回収数は、割り当てに応じて打ち切ったので、4993人であった。 この調査の意義は、第一に、最初の恋人、交際期間、別れ、初婚、最初の出産、離婚などについて、すべての年齢を質問したことにある。そのため、恋愛履歴を個人ごとに時系列で再構成することができる。第二に、恋愛履歴と職業履歴を同時に分析できる。これまで、職業履歴については、社会階層と社会移動調査など多くの調査でデータ収集されてきた。しかし、恋愛履歴はこのプロジェクトによってはじめてデータ収集された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定どおり、理論的課題を明確にし、それに基づきパイロット調査を実施したため。
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Strategy for Future Research Activity |
予定どおり、本調査を実施し分析することで、典型的な家族形成パターンを抽出する。
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Research Products
(14 results)