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2015 Fiscal Year Annual Research Report

児童養護施設入所児に見られる諸問題の成因に関する研究

Research Project

Project/Area Number 24330203
Research InstitutionKonan University

Principal Investigator

森 茂起  甲南大学, 文学部, 教授 (00174368)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 安梅 勅江  筑波大学, 医学医療系, 教授 (20201907)
田中 究  神戸大学, 医学部, 講師 (20273790)
福井 義一  甲南大学, 文学部, 教授 (20368400)
海野 千畝子  兵庫教育大学, 学校教育研究科(研究院), 教授 (30584875)
Project Period (FY) 2012-04-01 – 2017-03-31
Keywords児童養護施設 / 成育環境 / HOME / 子ども心理的・社会的・行動的問題 / 社会的養護
Outline of Annual Research Achievements

前年度までの研究に基づき、申請時に計画したHOME(児童養護施設環境評価様式)の各項目の評価基準にさらに修正の必要が生じたため、「実施マニュアル」の最終版作成のための改訂を行った。改訂版に基づくHOME実施を進めるとともに、3月に冊子として発行(甲南大学人間科学研究所発行)した。7月および3月に海外からの協力者も含めた研究集会を開催し、現在までの研究成果を確認し、今後の研究計画を検討した。7月からの検討に基づき、年度内に最終調査を実施した(ただし、2~3月の調査予定がずれ込んだため、一部を2016年度に継続)。前年度までのデータを検討し、当初の目的を達成するためには、子どもの成育歴における不適切な養育の実態を把握する方法、および現在の家族交流の質的評価を把握する方法、の2点においてさらに改善が必要であることが確認された。そこで最終調査において、子どもの背景情報(被虐待歴等)と現在の家族交流状況を把握するための新たな質問紙の導入(前者については国際的虐待カテゴリーの導入を含む)を行うこととした。加えて、これも前年度までのデータに基づき、子どもの問題に諸要因が及ぼす影響を媒介すると考えられ、近年国際的に注目されている認知特性(他者の感情の読み取りなど)の測定を行うことにした。これらの方法について、7月以降に検討を重ね、質問紙および実験的手法を用いた調査パッケージを構成し、3月から実施した。並行して、本科研プロジェクトに先立つ予備調査を含む3回の調査のデータを合体し、同じ子どもの2011‐2016年の経過を継時的に追うためのデータ整理を始めた。3月に、研究チームと協力施設関係者が集う研究集会(公開シンポジウム)を開催し、研究過程の振り返り、残された課題の検討、今後の展望を行った。2013年のデータに基づく論文投稿を年度初めに行い、現在修正作業中である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

HOMEの評価基準の改訂に27年度半ばまでを要したこと、データ分析を精密化するために、子どもの背景情報と現在の家族交流状況を把握するための新たな質問紙の導入と、子どもの認知特性の測定を行うための追加調査を行ったため、年度内にすべてのデータ収集を終えることができなかった。新たなデータを合わせて再分析し、正確な結果が得たうえで学会発表および論文化をすることが賢明と判断し、当初27年度に予定していた学会発表および論文化を次年度以降に延期することにした。

Strategy for Future Research Activity

前年度3月から始めた最終調査を4月に継続して行っており、おおむね5月中に終える予定である。その後、すべてのデータを用いて成果の論文化を進める。申請時計画では前年度の行う予定であった研究成果を用いた児童養護施設研修会、学会発表等を今年度中に行っていく。

Causes of Carryover

26年度までのデータの再検討の結果、最終調査に使用する質問紙および実験的手法に追加修正が生じ、その準備に日時を要し、年度末の調査が次年度にずれ込んだため。

Expenditure Plan for Carryover Budget

残された調査を4月からおおむね5月末までに終了する。その間の人件費、交通費に使用する。調査のための印刷費、消耗品費が発生する。

  • Research Products

    (2 results)

All 2016 2015

All Book (2 results)

  • [Book] Japanese residential care in transformation--implications and future directions. in Residential Child and Youth Care in a Developing World,2016

    • Author(s)
      Zhang,Yuning., Fukui,Yoshikazu., Mori,Shigeyuki.
    • Total Pages
      不明
    • Publisher
      CYC-Net Press
  • [Book] 子ども虐待への心理臨床,病的解離・愛着・EMDR・動物介在療法まで2015

    • Author(s)
      海野千畝子
    • Total Pages
      243
    • Publisher
      誠信書房

URL: 

Published: 2017-01-06  

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