2013 Fiscal Year Annual Research Report
音声ARとRFIDを融合した視覚障碍者向け街歩き支援ナビシステムの実用化研究
Project/Area Number |
24360209
|
Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
内田 敬 大阪市立大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (60203535)
|
Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
|
Keywords | 交通工学 / ユニバーサルデザイン / ITS / 実験 / ケータイ / スマートホン |
Research Abstract |
1.目的・意義 GPS 携帯電話やスマートホンの機能進展・普及を踏まえ、街歩き・歩行支援ナビにおいてデジタルデバイド状態にある視覚障碍者が一刻も早く技術シンポの恩恵を享受できるように、以下の開発・実用化研究を主目的とする。①ハイブリッド位置特定:GPS とRFID の役割・エリア分担の確立 ②音声AR:地点(その場)情報を、音声ファイルの自動再生により提供するアプリの開発 ③音声AR 連携アプリ:視覚障碍者自身が記録・カスタマイズできるアプリの開発・提供 Android をOS とし、従来の携帯電話と同様のキーによる操作が可能なスマートホン(商用品)を前提として、それを利用者機器として活用するための研究である。 2.本年度の成果 研究計画の骨格は、6ヶ月程度を単位(1 期)として漸進的に繰り返して実施する実験(視覚障碍者を被験者とする)により成り立つ。2タイプの実験を(一部)並行実施する。 計画第2年度にあたる平成25年度は、以下の研究活動を実施した。①第1年度に作成した音声AR アプリβ版をスマートホンに実装し、モニター実験を実施した。開発したアプリを実装したスマートホンを視覚障碍者に1カ月間程度貸し出して、日常生活において試用してもらった。 ②過年度の成果であるナビ・ガイドラインの検証・改良を目的として、視覚障碍者を被験者とする市街地歩行実験を2期に分けて実施した。 ③上記①,②の結果を踏まえて、ガイドライン、アルゴリズム等の改良を行った。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初計画の通りのスケジュールで実験等の研究活動を進めることができた。
|
Strategy for Future Research Activity |
第1年度(平成24年度)に引き続き、第2年度(平成25年度)も上述の通り、計画が順調に進展した。研究環境等に特段の変化はないので、今後も当初計画に従って進めていく。
|
Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
実験機器として使用している携帯電話(スマートホン)の通信料を倹約したこと、またアプリのコーディングに掛かる業務委託を合理化したことにより、「その他」支出を大幅に縮小することができたため。 また、技術動向調査のための出張日数も当初予定よりは短縮した結果、「旅費」も少額で済んだ。 実験実施には被験者謝金や補助者謝金など「人件費・謝金」を多く要する。「次年度使用額」をこれらの経費に充当することで、より充実した実験を実施する計画である。
|