2014 Fiscal Year Annual Research Report
餌料用動物プランクトンの行動特性:環境応答メカニズムの解明と仔魚飼育技術への展開
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24380108
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
萩原 篤志 長崎大学, 水産・環境科学総合研究科(水産), 教授 (50208419)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 水産学 / 餌料生物 / 仔魚飼育 / 行動 / 環境応答 / 付着 / 生活史 |
Outline of Annual Research Achievements |
(1)カイアシ類2種の量産培養:Acartia tonsaの孵化ノープリウス幼生1000個体から培養を開始し、12, 15日目に培養器内から全ての卵とノープリウス幼生を分離し、別の水槽に移して、培養を行った。3日に1回、各培養器の個体群密度から、容器内の推定個体数を算出した。これらを分離培養区とし、バッチ培養区の個体数と比較した。その結果、バッチ培養では、日数の経過に伴ってA. tonsaの個体数は減少したが、分離培養区ではバッチ培養時の約9倍の個体数の増加がみられた。またT. japonicusの増殖は、鶏糞抽出液の添加によって高くなり、1 mL/L添加区ではバッチ培養時(4800.0±480.0個体)の約1.5倍(7057.8±981.2個体)、2 mL/L添加区では約2.5倍(12177.8±694.9個体)となった。 (2)ミジンコの光反応:放射照度0.5 W/m2では全ての波長光に対し、ミジンコは正の走光性を示した。一方、高エネルギーの短波長に対し忌避行動を示し、波長による正の走光性だけではなく、負の走光性を利用して行動をコントロールできる可能性がある。 (3)仔魚飼育水槽でのワムシ分布:小型のプロアレスProales similisの水槽内分布を検討した。プロアレスは給餌した直後、全層で均一に分布したが、1日が経過すると表層、中層に分布する割合が著しく少なくなり、底層に分布が偏った。 (4)仔魚飼育実験:ワムシを給餌して成長した仔魚を、アルテミア、ミジンコ、カイアシ類の3種の餌料生物を給餌し成長を比較した。生残率はアルテミア給餌区で16.7±9.8%,ミジンコ給餌区で20.8±3.8%,チグリオプス給餌区で39.4±3.1%となり,チグリオプス給餌区が有意に高かった。干出耐性もミジンコ給餌区とチグリオプス給餌区がアルテミア給餌区より有意に高かった。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(8 results)
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[Presentation] フグ毒を投与したトラフグ人工種苗の嗅上皮および脳のトランスクリプトーム解析2014
Author(s)
沖田光玄,佐藤根妃奈,陳王盈光,木下滋晴,浅川修一,山崎英樹,崎山一孝,高谷智裕,荒川修,阪倉良孝,萩原篤志
Organizer
2014年度日本水産学会秋季大会
Place of Presentation
九州大学箱崎キャンパス(福岡市)
Year and Date
2014-09-19 – 2014-09-22
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