2013 Fiscal Year Annual Research Report
細胞内代謝機構オートファジー制御に基づいた消化器難病疾患への新規治療戦略
Project/Area Number |
24390191
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
渡辺 純夫 順天堂大学, 医学部, 教授 (20138225)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池嶋 健一 順天堂大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (20317382)
山科 俊平 順天堂大学, 医学部, 准教授 (30338412)
今 一義 順天堂大学, 医学部, 准教授 (30398672)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | オートファジー / リソソーム / カテプシン / 慢性肝炎 |
Research Abstract |
脂肪肝モデルマウスにおけるカテプシン強制発現による病態変化の検証 脂肪性肝炎モデル(KKAyマウス)とコントロールマウスの肝組織にカテプシンLを強制発現させたところ、カテプシンL強制発現によって肝機能障害が増悪した。肝組織中のGSH低下が観察され、p62発現が低下したことからカテプシンL発現低下は肝細胞保護的に作用しているものと考えられた。一方で、カテプシン欠損マウスにおいて肝虚血再灌流モデルを作成したところワイルドタイプと比べ肝組織壊死が増加し血清ALT値の増加が観察され、カテプシンL発現抑制によって肝虚血再灌流による肝障害が増悪する可能性が示唆された。以上のことから肝病態によってカテプシンLの役割が異なり、カテプシンL低下は細胞保護的にも障害的にも作用する2面性を有することが分かった。現在、カテプシンL欠損マウスを用いて他の肝疾患モデルを作成し肝病態とカテプシンの役割について引き続き検証を続けている。 脂肪肝モデルマウスの肝リソソーム膜蛋白解析 脂肪性肝炎モデル(KKAyマウス、ob/obマウス)より単離したリソソーム蛋白を抽出しコントロールマウスとの比較解析を行ったところリソソーム酸性化に関わるプロトンポンプであるv-ATPaseサブユニット発現が肝脂肪化によって全般的に低下することが分かった。また肝脂肪化によって発現が変化する他のリソソーム膜関連蛋白も検出されたためこれら蛋白についても再度検証を行い再現性について確認を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
カテプシンL発現モデルも作成完了し解析も順調である。また肝脂肪化によって変化するリソソーム膜蛋白も検出されており、臨床検体を用いた解析も進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
今のところ順調に解析は進んでおり体制などもこのままで研究を推進する。また研究計画の変更は予定にはない。動物モデル解析だけでなく次年度は臨床検体を用いた解析も併せて行う予定となっている。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
昨年度に肝虚血再還流モデルにおけるサイトカイン産生変化を測定する予定であったが、次年度作成する肝再生モデルと同時に測定し、モデル間の違いを評価することとなったために次年度にELISAキット購入費用を持ち越すこととなった。 昨年度作成した肝虚血再還流モデルと今年度作成する肝再生モデルより採取した血清中のサイトカイン産生をELISAキットを購入し測定を行う。
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Research Products
(2 results)
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[Presentation] 非アルコール性脂肪性肝疾患患者におけるオートファジー機能障害とカテプシン発現異常2013
Author(s)
福生有華, 山科 俊平, 泉 光輔, 園上 浩司, 荒川 敦, 青山 友則, 内山 明, 今 一義, 鈴木 聡子, 池嶋 健一, 渡辺 純夫
Organizer
第49回日本肝臓学会総会
Place of Presentation
京王プラザホテル
Year and Date
20130606-20130607