2014 Fiscal Year Annual Research Report
新規HDL結合蛋白プログラニュリンは全身性炎症・糖代謝異常・動脈硬化を抑制する
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24390233
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
山下 静也 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 寄附講座教授 (60243242)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
増田 大作 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 研究員 (20568753)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | プログラニュリン / マクロファージ / 炎症 |
Outline of Annual Research Achievements |
各種炎症疾患へのPGRN発現アデノウィルスやRecombinant PGRNの投与ということであったが、肝臓でのPGRN発現や分泌について再現性をもって十分に発現できていない。また、Recombinant PGRNについても投与に必要な大量の作成にはまだ至っていない。次に熊本大学精神科臨床的に前頭側頭変性症と診断された患者で血中PGRN濃度を測定して低値を認める症例に対して、PGRNの遺伝子変異の有無を調べて、変異を認める症例に対しては糖・脂質異常や動脈硬化について検討する予定であったが、PGRN低値症例がなく、現段階では該当症例を見出すには至っていない。今後、最近関連が指摘されているアルツハイマー病患者においても検討していき、症例を見出す予定である。また、整形外科との共同研究では確かに慢性関節リウマチ患者の方が対照群と比較して血中PGRNは高値であり、CRPと比例することが分かった。また、一部のPGRN-KOマウスや我々が動脈硬化モデルマウスであるApoE-KOマウスとPGRN-KOマウスとのdouble KOマウスで認める関節腫脹についてMicro CTや免疫組織染色などで検討していただいたが、いわゆる典型的な関節リウマチに認められるような像ではなかった。また我々は先に急性冠症候群(ACS)患者のCulprit Lesion付近ではPGRN濃度が低下していることを見出したが、現在、in vitroやPGRN-KOマウスを用いた実験を行い、更なるPGRNのACSにおける役割の解明の検討を行っている。KOマウスのperitoneal macrophageを用いて野生型マウスのmacrophageと比較してMMPやTIMP、さらには各種炎症性サイトカインなどの分泌にどのような差異を認めるのか、またKOマウスのMI Ligation modelを用いてPGRNの梗塞範囲に与える影響などについて検討を行い、論文化する予定である。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)
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[Presentation] A Role of Progranulin in Acute Coronary Syndrome2014
Author(s)
R Kawase, T Ohama, M Morita, Y Kurozumi, N Ito, T Okada, D Masuda, M Koseki, M Nishida, H Sawano, Y Doi, Y Sakata, S Yamashita
Organizer
AHA2014
Place of Presentation
San Francisco,America
Year and Date
2014-11-18
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[Presentation] Progranulin plays a crucial role in the development of atherosclerosis2014
Author(s)
R Kawase, T Ohama, A Matsuyama, Y Zhu, T Okada, K Nakatani, D Masuda, M Koseki, M Nishida, Y Sakata, S Yamashita
Organizer
MSDA2014
Place of Presentation
京都国際会議場
Year and Date
2014-09-13
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