2015 Fiscal Year Annual Research Report
タイにおける異文化の受容と変容 ―13世紀から18世紀の対外交易品を中心として―
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24401020
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Research Institution | Kyushu National Museum |
Principal Investigator |
原田 あゆみ 独立行政法人国立文化財機構九州国立博物館, 学芸部企画課, 室長 (20416556)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
末兼 俊彦 独立行政法人国立文化財機構京都国立博物館, 学芸部企画室, 研究員 (20594047)
小泉 恵英 独立行政法人国立文化財機構九州国立博物館, 学芸部, 部長 (40205315)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | タイ / 文化交流 / 交易品 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は美術史的視点に立脚して、13~18世紀のタイにおける異文化の受容とその展開を探り、文化交流の実相を浮かび上がらせることを目的とする。これまでタイにおける異文化の受容と変容を明らかにするために、交易品に着目してその関係資料を横断的に調査を行ってきた。また、タイ王国芸術局と情報共有し、日タイ双方で資料の活用を進めるために、それぞれの資料について文化財としての正しい評価を行った。 本研究期間は、当初3年間と設定していたが、資料の整理のために研究期間を1年延長させていただいた。そのため、本年はこれまで収集してきたデータの整理に注力し、以下のように研究成果の公開に努めた。 (1)26年度に開催した調査研究の中間報告セミナーの内容をまとめ、タイ国側と情報共有するため英訳を行った。本研究はタイ芸術局と協力し進めてきたもので、両者で情報を補完することにより、各種文化財についての認識を改める機会となった。 (2)対外交易品としてインド更紗・ヨーロッパ更紗に着目し、タイと日本に伝わった更紗を比較検討することで、それぞれの流通と受容の傾向について理解を深めることができた。本研究の成果は、大谷大学博物館における公開講座(28年3月17日)を通して公開した。 (3)本研究成果報告書(143頁)を発行した。(28年3月31日発行)
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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