2014 Fiscal Year Annual Research Report
ドミニカ共和国における近過去から現在のバッテリー工場起源沿岸域鉛汚染の調査・解明
Project/Area Number |
24404006
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
中井 智司 広島大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (80313295)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
作野 裕司 広島大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (20332801)
井上 麻夕里 岡山大学, 自然科学研究科, 助教 (20451891)
奥田 哲士 広島大学, 環境安全センター, 助教 (60343290)
鈴木 淳 独立行政法人産業技術総合研究所, 地質情報研究部門, 研究グループ長 (60344199)
長尾 正之 独立行政法人産業技術総合研究所, 地質情報研究部門, 主任研究員 (70251626)
陸田 秀実 広島大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (80273126)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 鉛汚染 / 汚染履歴 / リモートセンシング / 生物モニタリング / サンゴ |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度ハイナ川河口域の水深約6mより採取されたサンゴ試料(Diploria strigosa)について、X線写真により年輪が確認できる試料を選定し、各種微量元素測定および鉛を含めた重金属類の測定を実施した。海水温の指標とされているストロンチウム・カルシウム比、マグネシウム・カルシウム比とウラン・カルシウム比の測定結果から、本試料には約15-18年程度の海洋環境が記録されていることが推察された。鉛の濃度はバッテリー工場の操業停止やその後の土壌流出対策との明瞭な関係は見られなかったが、骨格表面から2cm周辺にそれ以外の年代における鉛の濃度幅の10倍以上もの高いピークが確認された。また、これまでに土壌流出の指標として報告されているマンガンやバリウムなどにもこの期間を通じてわずかに変化が見られた。また、本年度も大型塊状サンゴの採取を試みたが、年度内に試料の前処理と分析を完了することができていない。引き続き、鉛等の分析を行う。 三次元数値モデルの開発と応用では、リモートセンシング技術も活用しながらモデル構築とモデルの検証を行った。現地の大学(UASD)と連携して、ハイナ川周辺地域において、イベント時を含む継続的な衛星Landsat-8、現場データの取得を行った。このようなデータセットからクロロフィルaをトレーサーにした水質マッピングを行い、河川からカリブ海に流出する物質の経路を概略把握することができた。また、数値シミュレーションでは河口域の地形データを入手して、河口域周辺の簡易的な三次元の物質流動分布を把握した。その分布は衛星でマッピングされた水質分布とよく一致した。なお、ハイナ川で採取した底質を分析した結果、鉛汚染濃度は通常の河川と同程度であり、現状において、底質の流出によるカリブ海への鉛負荷について特に深刻なレベルではないと予測された。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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[Presentation] Relationship between spectral reflectance and chlorophyll-a concentration in the eutrophic Lake Togo-ike2014
Author(s)
Sakuno, Y., Hatakeyama, K., Miyamoto, Y., Hatsuda, A., Mori, A., Kuki, T.
Organizer
SPIE Remote Sensing 2014
Place of Presentation
Amsterdam (オランダ)
Year and Date
2014-09-22 – 2014-09-24
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