2016 Fiscal Year Annual Research Report
Genome-wide DNA analysis on people with family name "Japan" in Spain who are presumed as descendants of a part of the delegation to Rope by Masamune Date
Project/Area Number |
24405017
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
山本 敏充 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (50260592)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
斎藤 成也 国立遺伝学研究所, 集団遺伝研究系, 教授 (30192587)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | ハポン姓 / 日本人 / スペイン / ゲノムワイド / SNP解析 / Yハプロタイプ |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度は、初めに、400年以上継続して仙台地方に住んでいる先住性の高い家系の男性からの試料採取に取り組んだ。4月中旬から試料採取のために奔走した結果、8月の初めにようやく協力者8名から採血をすることができた。DNA抽出をし、彼らのAmpFlSTR Yfilerキットを用いて、17座位のY-STRsハプロタイプ解析を行った。また、日本人に特化した約68万個のゲノムワイドなSNP解析である「ジャポニカ・アレイ」を用いた受託解析を東芝ヘルスケア社に9月に申し込んだ。最終的に、ハポン姓の人々の再抽出サンプル5サンプル、仙台の先住性の高い8サンプル、アンダルシア地方のクオリティの確認済みサンプル50サンプル、計63サンプルを送付したのが、10月半ばで、解析結果を受領したのが、12月初めであった。解析データを、すぐに共同研究者である東北大学のゲノム解析チーム及び国立遺伝学研究所の斎藤研究室に配布した。SNP解析の解析結果を受領する間に、Y-STRsハプロタイプのネットワーク解析を行ったが、ハポン姓50名の男性から得られたハプロタイプには、日本人に近いハプロタイプは検出されなかった。2月初めに東北大学から解析結果の説明を受けた。その結果、東北大学メディカル・バンクのデータバンク(ToMMo)に保存されているデータのうち、祖父母が宮城県出身者である86名のデータも日本人対照データとして活用し、アンダルシア50名及び日本人8名の各地域の対照データと、ハポン姓の101名のデータとを利用して、主成分分析、ハプロタイプ解析などの集団遺伝学的解析を行った。その結果、ハポン姓の人々の中に日本人の痕跡を示す遺伝学的要素は確認できなかった。斎藤研究室の結果も同様であった。その結果を、3月末に、試料提供者であるハポン姓の人々に現地で報告会を開き、報告した。これらの結果については、現在、論文を準備中である。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(1 results)