2014 Fiscal Year Research-status Report
仮想GPUを用いた大規模タイルドディスプレイシステム
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24500108
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Research Institution | The University of Electro-Communications |
Principal Investigator |
成見 哲 電気通信大学, 情報理工学(系)研究科, 教授 (10342825)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | タイルドディスプレイ / FPGA / ティアリング |
Outline of Annual Research Achievements |
ディスプレイを格子状に多数並べるタイルドディスプレイは、高解像度の大画面を安価に実現することが出来る。平成26年度は立体視に対応した4画面構成のディスプレイ装置や、縦型3画面に対応した装置を開発した。 平成25年度に開発したFPGA用FMCタイプのドータボードではFPGAボード側の制約などで4画面表示させることが難しかったため、特定のFPGAボードのPmodコネクタに装着する別のドータボードを開発した。これによりHDMI入力からの画像を4つのHDMIコネクタから出力することに成功した。ただし、一つのHDMI出力についてはFPGAのピンの性能のためか解像度をVGA以上に上げることは出来なかった。このため、2セットのFPGA+ドータボードを使用することで、立体視対応のタイルドディスプレイを構築した。シャッター方式のため画面間の同期を完全に取らないと立体視がおかしくなってしまうが、今回のシステムで同期が取れていることを確認した。 当初予定していた16枚のタイルドディスプレイへの対応は予算的な面で難しかったが、安価なFPGAボードを開発することで画面間の同期を取ってティアリングをなくすという目的は達成することが出来た。 また、スマートホンなどのどんなデバイスからでもタイルドディスプレイを使えるようにするために、縦型3画面に対応したFPGA回路も開発した。内部的に回転操作が入るため設計は複雑となるが、表示の際の機材が簡略化出来るためタイルドディスプレイの実用性という面では有効であることが分かった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
16画面への対応は、途中でドータボードを作り直した影響もあり予算的に難しくなったため実現出来なかった。ただし、ハードウェアの性能としては画面間の同期が取れてティアリングが発生しないことは確認しているので達成できていると言える。全体としては、やや遅れていると判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
システムの開発がぎりぎりとなったため対外発表でのデモ展示が十分出来ていない。このため平成27年度にはシステムの開発は行わないが他の研究と組み合わせて対外的なデモを行う予定である。
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Causes of Carryover |
平成26年度に開発したタイルドディスプレイは開発が年度末のギリギリであったため対外的な発表を十分行うことが出来なかった。このため最終的に開発した物を平成27年度に発表したいと考えている。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成27年度のバーチャルリアリティ学会でのデモ展示において、他の研究と組み合わせて発表することを計画している。開発は行わないが、展示に必要な機材や旅費等に使用する予定である。
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Research Products
(1 results)