2014 Fiscal Year Annual Research Report
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24500132
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Research Institution | Shizuoka Institute of Science and Technology |
Principal Investigator |
工藤 司 静岡理工科大学, 総合情報学部, 教授 (90583782)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 計算機システム / データストレージ / データベース(DBMS) |
Outline of Annual Research Achievements |
インターネットビジネスの進展により、業務システムでは24時間365日のノンストップ・サービスが普及している。一方で、データベース更新の観点からは業務システムの処理は、多端末の同時アクセスに対応するオンライン処理と、大量データの一括更新を行うバッチ処理から構成されており、両者を同時実行する際にはバッチ処理がトランザクションとして実行できないという制約があった。本研究は、オンライン処理に対する隔離性を維持したバッチ処理による更新を可能とする方式を提供し、このような制約を受けることなく、大量データの一括更新を安全に実行可能とすることを目的として実施した。 平成26年度は、上記の2つの処理を同時実行した場合であっても、長時間の一括更新をトランザクションとして実行できることを示した。具体的には提案した方式により長時間の一括更新であっても、トランザクションのACID特性を維持した更新が可能であること、オンライン処理との間で直列化可能スケジュールを構成することができることを示した。さらに、プロトタイプを構築して2つの処理の間で競合が発生した状況での検証を行い、たとえ異常終了した場合であってもオンライン処理に影響を与えることなく、効率的にロールバックができることを確認した。また、実際の業務システムへの適用可能性を評価するために、メーカにおける所要量計算システム、および運送業における運送料計算システムを対象としてプロトタイプを構築して評価し、所定の効果を得られることを確認した。また、これらの成果を国際会議および国内の学会で発表した。
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Remarks |
平成26年度は高校生に対する模擬講義の動画を追加した.この中で,本研究を紹介している.
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