2015 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
24500339
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
寒河江 雅彦 金沢大学, 経済学経営学系, 教授 (20215669)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | ネットワーク分析 / ノンパラメトリック統計学 / 方向統計学 / カーネル推定 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、大別して、「ネットワーク統計理論に関する理論研究成果」と「国保データベースの地図上のネットワーク分析への応用」と「科研費研究集会の開催」の3つに分かれる。 1.ネットワーク統計解析の理論として、方向データ構造がネットワーク統計学の構築に役立つことが分かり、方向統計学におけるノンパラメトリック密度推定の理論的な性質を明らかにした。その成果は2編の研究論文としてまとめ、3件の学会等で報告を行った。 2.ネットワーク上のデータ解析の応用としては、GIS上のデータに関して注目し、本研究計画に沿って、共同研究を行った。具体的には、国保データベースのデータ提供を受け、10万都市の国民健康保険加入データに基づいた災害時要援護者の被災リスクに関する分析、高額医療費疾患と通院実態に関する一考察、高額医療費疾患の発症要因分析等の 要介護者や要支援者の地域的な方よりに基づいた避難経路の検討、レセプト情報に基づいた発症要因の因果分析、高額医療費疾患患者の通院実態のGIS分析を行い、応用研究を開始した。本研究成果は3つの学会発表を行い、研究論文として、H28年度に完成予定である。 3.「第17回ノンパラメトリック統計解析とベイズ統計」を本予算で主催し、平成28年3月29-30日に慶應義塾大学三田キャンパスで行われ、関連分野の研究者延べ約60人の参加者が集まり、討論と情報交換が活発に行われた。
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