2014 Fiscal Year Annual Research Report
ヒトサンプルでのアンギオテンシン変換酵素とアルツハイマー病の関連性に関する研究
Project/Area Number |
24500431
|
Research Institution | Choju Medical Institute, Fukushimura Hospital. |
Principal Investigator |
赤津 裕康 医療法人さわらび会福祉村病院長寿医学研究所, 長寿医学研究所, 研究員 (00399734)
|
Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
|
Keywords | アルツハイマー病 / アミロイド / アンギオテンシン変換酵素 / 遺伝子多型 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究の目的はアルツハイマー病(AD)およびCerebral amyloid angiopathy(CAA)と、特に毒性のAβ1-42のC末2残基を切断し可用性のAβ1-40を生成するアンギオテンシン変換酵素(ACE)の関係を明らかにすることである。Aβの分解には様々な酵素が関与しているが、ACEには酵素量および活性に影響を及ぼす多型(insertion/deletion(I/D) polymorphism)が存在し、血液中のACE活性は加齢で低下するとされている。しかしヒトでの検証は不十分であり、また脳内でのACEに関する知見は皆無である。ACE遺伝子多型とADに関する報告は散見されるがCAAにも注目した報告はない。そこで今回はADおよびCAAの病理、血中ACE酵素量および活性との関係を検証した。 臨床血液解析:ボランティア、入院・外来患者計310名から採取した血清、血漿、血球より、ACE定量、ACE活性の定量を行った。 病理脳解析:福祉村病院で神経病理診断を行った488例でACE I/D多型の関連性について解析を行った。結果的に死亡時均年齢83.3±8.7で男性220例、女性268例であった。165例がADと診断された。全体的なACE多型ではAD群DD 25(15%)/ID 73(44%)/II 67(41%)に対しnon AD 群がDD 42(13%)/ID 141(44%)/II 140(43%)でありカイ二乗検定では統計的な有意差はなかった。ApoE4-AD群84例ではDD 16(19%)/ID 31(37%)/II 37(44%)となったが有意な傾向は認められなかった。 今回の遺伝子解析ではACEとADとの関係で有意差を見出す事はできなかった。CAAとの関連性については結論に至っていない。
|
Research Products
(9 results)
-
-
-
-
-
[Journal Article] Increased levels of plasma p3-alcα35, a major fragment of Alcadeinα by γ-secretase cleavage, in Alzheimer's disease.2014
Author(s)
Omori C, Kaneko M, Nakajima E, Akatsu H, Waragai M, Maeda M, Morishima-Kawashima M, Saito Y, Nakaya T, Taru H, Yamamoto T, Asada T, Hata S, Suzuki T
-
Journal Title
J Alzheimers Dis.
Volume: 39
Pages: 861-70
DOI
-
-
-
-