2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
24500664
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Research Institution | Osaka Institute of Technology |
Principal Investigator |
松井 謙二 大阪工業大学, 工学部, 教授 (30613682)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中藤 良久 九州工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (10599955)
水町 光徳 九州工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (90380740)
加藤 弓子 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 研究員 (10600463)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 発声支援 / ハンズフリー / 人工喉頭 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度に実施した研究の成果: 平成26年度は、トータルシステムの機能プロトタイプ構築および評価を実施した。先ず、喉頭摘出者団体である(社)銀鈴会の方々への試作装置の装着感調査に基づき、課題の把握、整理を実施した。その結果、外観、装着の安定度、個々人のスイートスポット位置(人工喉頭装着場所)の違いへの対応が支援装置実現のための主要課題であることが明確となった。抽出された課題に基づき、試作人工喉頭の小型化、装着部の小型軽量化を行った。次に、前腕あるいは指先の動きによる抑揚制御機能と、拡声のための喉頭マイクによる人工喉頭音声の拡声機能を付加して、トータルシステムの実験を銀鈴会にて実施した。その結果、改良したトータルシステムの使用感評価として、「活用できそうである」という肯定的な意見が得られた。以上の成果により、ハンズフリー発声支援装置の構築に関して、その実現の方向が明確となった。この成果は、平成27年3月の電子情報通信学会総合大会にて報告し、「ユーザーの評価をしっかりと行って取り入れている」などの意見をいただいた。 研究期間全体を通じた成果: 人工喉頭の抑揚制御に関しては、加速度センサを用いて、前腕の動き、および指の動きによる抑揚制御方式を実現した。ピッチパタン生成は藤崎モデルのフレーズ成分を用いている。また、人工喉頭は、小型、軽量化し、細いネックバンドによる装着で安定性と外観の違和感低減を行った。さらに、食道発声、人工喉頭の両方式に必要な拡声機能を喉頭マイクを用いて実現し、実用性の見通しを得た。 平成24年度~26年度を通じて、常に銀鈴会と連携して評価を行うことで目指すべき研究の方向性を常に確認し、トータルシステムの構築、評価までを達成できた。
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Research Products
(8 results)