2015 Fiscal Year Annual Research Report
前回り受身習得用柔道衣・「初転君」の科学的エビデンスに関する研究
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24500745
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Research Institution | National Institute of Fitness and Sports in Kanoya |
Principal Investigator |
濱田 初幸 鹿屋体育大学, その他部局等, 教授 (50347118)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
前田 明 鹿屋体育大学, その他部局等, 教授 (40264543)
小山田 和行 鹿屋体育大学, その他部局等, 助教 (10573818)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 柔道の受身 / 安全指導用教材 / 受傷事故防止 / 武道必修化 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成24年度から中学校保健体育実技において武道必修化の全面実施が施行された。現状では武道経験の十分でない体育教師も多く存在していることも事実である。学校現場で期待に応える質の高い武道指導が教授できるか不安を抱いている教師がいるとの報告や柔道練習中の死亡事故の問題等が顕在化している。筆者は2007年、前回り受身補助機能付上衣・「初転君」の発明により、特許を取得した(特許第4051450号)。「初転君」は学校現場において、柔道を専門としない体育教師が、柔道の前回り受身を指導する際の補助用具として、効果的かつ安全な授業展開の一助になることを目的として考案したものである。「初転君」の効能を分析し、その効果をデータ化することを目的とした。 被験者は柔道未経験の中学1年生14名とし、「初転君の効能」に関する検証を行った。パフォーマンスに差が出ないように「初転君群」と「コントロール群」に分類した。分析に用いた圧力分布パターンは、福祉の研究分野で使用されている圧力センサを改良し、シートの各部位で計測される圧力を時系列に表すことで、圧力分布パターンを把握することができるように改善したシートを用いた。 結果、「コントロール群」の圧力分布パターンは変化が見られなかったのに対し、「初転君群」の被験者は圧力分布パターンが熟練者型パターンに極めて類似する傾向が見られ、内省報告からも、「初転君群」は前回り受身が容易にできると感じる傾向が強く認められた。「初転君」を用いた受身指導は、回転が滑らかな熟練者型パターンに近づき、且つ内省報告からも有効であることが明らかになった。 「初転君」は改良すべき課題も見られるが、受身指導現場においてその有効性を実証することができた。柔道指導に関わる多くの指導者に活用されるよう、広報普及活動を図っていかなければならない。
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Research Products
(2 results)