2014 Fiscal Year Annual Research Report
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24500748
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
三井 利仁 和歌山県立医科大学, みらい医療推進センター, 助教 (70564186)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田島 文博 和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (00227076)
馬渕 博行 和歌山県立医科大学, みらい医療推進センター, 研究員 (50365508)
中村 健 和歌山県立医科大学, 医学部, 准教授 (80299635)
伊藤 倫之 和歌山県立医科大学, みらい医療推進センター, 講師 (90305566)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 障がい者スポーツ / 車いすマラソン / 脊髄損傷 / アドレナリン / 酸化LDL / 抗酸化 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度では大分国際車いすマラソンのハーフマラソンに出場する胸髄損傷8名、頸随損傷9名の選手を対象に測定した。レース前日の受付時、ハーフマラソンのレース直後、レース2時間後の活性酸素と酸化LDL濃度を測定し、酸化LDLの動態を検討した。研究協力者は、主催者WEB等による一般公募とし、ハーフマラソンを出場申請タイム1時間以内で申し込まれた申込者から選考した。対象者(胸髄損傷/頸随損傷)の年齢54.88 ± 3.55 (34-65) and 37.67 ± 4.57 (20-64) yr [mean ± SEM (range)], 体重, 63.00 ± 2.28 (52-72) and 56.44 ± 3.87 (42-83) kgであった。アドレナリンは、頸随損傷については、有意な変化は無かったがベースラインが胸髄損傷者より明らかに低値を示していた。胸髄損傷は競技直後から有意に上昇していた、2時間後についても前日と比べて有意に上昇していた。酸化LDLは前日、直後、2時間後共に頸随損傷と比べて胸髄損傷が群間で有意に高い数値であった。しかし、競技前後を比較した場合、胸髄損傷も頸随損傷も運動による酸化LDL上昇は見られなかった。活性酸素については、dROMについてはどちらも変化していなかったがBAPについては、胸髄損傷がレース後,有意に上昇していた。 車いすハーフマラソンにおいては、酸化ストレスによる影響が見られなかったので、彼らにとって推奨できるスポーツと言えるのではないかと思う。
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Research Products
(1 results)