2014 Fiscal Year Annual Research Report
サーフレスキューにおける救助力向上のためのボードパドリングに関する研究
Project/Area Number |
24500752
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Research Institution | Josai International University |
Principal Investigator |
深山 元良 城西国際大学, 経営情報学部, 准教授 (60406759)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
荒木 雅信 大阪体育大学, 体育学部, 教授 (50159498)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | ライフセービング / サーフレスキュー / ボードパドリング / ニーリングパドル / ストロークパドル / ボード速度 / ストローク頻度 / ストローク長 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、ボードパドリングの動作分析を行い、今後の救助活動や技術指導のための知見を得ることである。平成26年度は、前年度(平成25年度)までに行なった実験結果をまとめ、その成果を以下のとおり学会で発表した。 ニーリングパドルのボード速度を高めるための技術要因を明らかにするために、熟練者群10名および未熟練者群8名に室内50mプールで40mの全力ニーリングパドルを行わせ、25-30m区間の1ストロークを2次元動作分析した。その結果、肩関節の角度・角速度には両群間で有意差がなかったのに対して、体幹・下肢の動作には有意差が認められた。このことから、水上の矢状面動作における競技レベルの差は、上肢運動よりも体幹・下肢の動作で顕著に認められた。また、ボード速度を高めるための技術として、次のような体幹・下肢の動作の重要性が示唆された。熟練者群は未熟練者群に比べて、 1.プッシュ期における股関節屈曲をより速く行っている。 2.リカバリー期からキャッチ&プル期にかけて、大腿角度をより大きく、より速く動かしている。 3.リカバリー期でより大きく、より速く膝関節を伸展させ大腿部を前傾させている。 さらに、これまで行った実験結果をもとに、平成27年中には、全力ニーリングパドルの3次元動作分析について、学会で発表する予定である。今後は、学会で発表した成果を学術論文として公表する予定である。
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