2014 Fiscal Year Research-status Report
「1940年幻の札幌冬季オリンピック」をめぐるスキー振興
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24500768
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Research Institution | Biwako Seikei Sport College |
Principal Investigator |
新井 博 びわこ成蹊スポーツ大学, スポーツ学部, 教授 (10222720)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 冬季オリンピック / 札幌 / 国際オリンピック委員会 / 国際スキー連盟 / 日本オリンピック委員会 / 全日本スキー連盟 / アマチュア選手 / プロ選手 |
Outline of Annual Research Achievements |
【今年度の研究の内容】3年目の今年度は,将来の日本でのオリンピックなどの国際的な大会での日本選手の活躍に向けて,日本スキー振興の為に昭和6年に長野県野沢温泉スキー場で開催された,全国的なスキー講習会についてまとめた.昭和5年頃より,紀元2700年祭開催に合わせて,日本でオリンピックを開催する計画が持ち上がった.文部省による体育運動主事会議では,昭和初期から全国的な冬季のスポーツ振興策が打ち出された.長野県でのスキー界に力を持つ体育主事が中心となり全国に参加を呼びかけ,講習会を野沢温泉スキー場で講習会を開催した.全国から300名以上に及ぶ,教師や一般の参加者があり,講習は全日本スキー連盟の協力を得て,優れた内容が伝達された.福井県から参加した参加者は講習会から戻ると,学校やスキークラブにおいて,福井県のスキー振興発展の為に尽力したことが分かった. 【意義】研究では,昭和初期文部省を中心にして,世界レベルで活躍できるスポーツ(スキーを含め)選手の競技力向上を全国的な規模で進めていたことを明らかにしている. 【重要性】日本で初めての全国「体育デー」「明治神宮大会」の実施などのスポーツ振興が,大正時代末から全国規模で実施されるようになった.だが,その後昭和初期になってスポーツの振興策が具体的に如何に実施されてきたのか解明されていなかった.だが,今回スキー分野を中心にして競技力の向上といった形で現れていったことを解明した点は重要である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
申請時の進捗予定では、既にこの時期に昭和10年以降の内容についても解明されていなければならないが,そこまで行っていない.そのため急いで研究を進めている.
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Strategy for Future Research Activity |
昭和10年以降の福井県・長野県を含めた全体的な札幌オリンピック開催計画実施の様子とオリンピック返上の様子についてまとめをしていく予定である. 全日本スキー連盟の活動が中心となっていることから,それらを中心に据えながらまとめていく.
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Research Products
(1 results)