2012 Fiscal Year Research-status Report
水球選手の投球速度を向上させるトレーニング方法の開発
Project/Area Number |
24500772
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
小森 康加 同志社大学, スポーツ健康科学部, 講師 (90296773)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
榎本 至 鎌倉女子大学, 教育学部, 准教授 (40435277)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 水球競技 / 投球速度 / 体力 / トレーニング |
Research Abstract |
水球競技において,シュート時の投球速度は競技力を構成する重要な要因であるが,投球速度を決定する体力的要因は明らかではない.これは,投球速度が多くの体力要素で構成され,複雑に関与しているためであると考えられる.従って,本研究では,水球競技におけるシュート時の投球速度と陸上と水中における体力テストとの関係を検証することによって,投球速度に関連する体力要素を明らかにすることを目的とした. 本年度は,高い競技レベルを有する高校生,大学生,および社会人水球選手42名を対象に,1)水中での投球速度,2)陸上での投球速度,3)水中での体力測定:水中垂直跳び,支重泳による持続時間,メディスンボール投げを実施した.水中および陸上での投球速度は,認定球(円周:68-71cm、重量:425±25g)を使用し,ゴール中央後方よりスピードガン( Stalker Pro社製)を用いて測定を行った.水中での投球はペナルティシュート(5m)の要領で実施し,陸上ではワンステップ(5m)の投球を行わせた.支重泳は直立位の立泳ぎを継続できなくなるまで行わせ,持続時間を測定した.水中垂直跳びは水面からの最大跳躍を行わせ,距離を測定した.水中メディシンボール投げは4㎏のボールを使用し,距離を測定した. その結果、水中での投球速度と陸上での投球速度との間には,高い相関関係が認められた(r=0.82,p<0.01 ).この結果より,陸上における投球速度を向上させるトレーニングが水中での投球速度向上に有効である可能性が推察された.また,体力測定項目の中では,水中垂直跳びが水中での投球速度と高い関連性を示した(r=0.78,p<0.01 ).水中メディシンボール投げおよび支重泳には中程度の相関関係が認められたことより,水中での投球速度は立泳ぎの瞬発的な推進力と関連していることが推察された.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現在までの研究状況は,おおむね順調に進展していると考えられる.その理由としては,測定を予定していた対象者に,測定項目の大部分を実施することができ,研究計画において,希望していたデータを収集することができたことが挙げられる.また、得られたデータを分析した結果、当初、仮説を立てていたような結果を得られたことから,次段階の投球速度を向上させるトレーニングプログラムを検討するという研究実施へと進むことが可能であると考えられるからである.
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Strategy for Future Research Activity |
今年度の研究実施にて,得られた結果を分析し,学会および論文にて成果発表を行っていく. また,今年度に得られた結果を基盤とし,次段階として,投球速度を向上させるトレーニングプログラムを検討するという研究を実施していく.今年度、購入した携帯型高速度カメラユニット,および既存の機器を使用して,測定を実施していく予定である.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
次年度の研究費の主な使用計画は,国際学会での研究発表における旅費である.今年度、得られた結果を分析し,成果発表を行うことにより,次段階への研究実施へと繋げたいと考える.
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Research Products
(2 results)