2014 Fiscal Year Annual Research Report
水球選手の投球速度を向上させるトレーニング方法の開発
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24500772
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Research Institution | Osaka International University |
Principal Investigator |
小森 康加 大阪国際大学, 人間科学部, 准教授 (90296773)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
榎本 至 鎌倉女子大学, 教育学部, 准教授 (40435277)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 水球競技 / 投球速度 / 体力 / トレーニング |
Outline of Annual Research Achievements |
水球競技において,シュート時の投球速度は競技力を構成する重要な要因であるが,投球速度を決定する体力的要因は明らかではない.これは,投球動作が多くの体力要素で構成され,複雑に関与しているためであると考えられる.本研究では,水球競技におけるシュート時の投球速度と陸上および水中における体力テスト項目との関係を検証することによって,投球速度に関連する体力要素を明らかにすることを目的とした. 24年度は,高い競技レベルを有する水球選手を対象に,水中での投球速度と陸上での投球速度との関係を検討した.その結果,水中での投球速度と陸上での投球速度との間には,高い相関関係が認められた.従って,陸上での投球速度を向上させるトレーニングが水中での投球速度向上に有効である可能性が示唆された.また,複数の体力測定を実施した結果,水中垂直跳びが水中での投球速度と高い関連性を示し,水中メディシンボール投げおよ支重泳には,中程度の相関関係が認められたことより,水中での投球速度は立泳ぎの瞬発的な推進力と関連していることが推察された. 25年度は,高い競技レベルを有する水球選手を対象に,上肢および下肢の投球速度に関する貢献度を検討した.その結果,下肢の動作制限を行った投球速度は,通常の投球動作時と比較して16.8%の低下を示した.この結果より,水中での投球速度は下肢の動作による貢献度が重要であることが認められた.従って,投球速度を向上させるためには,下肢を中心としたトレーニングを確立する必要性が推察された. 本年度は,高校男子水球選手を対象に,投球速度と肩関節内外旋筋力との関係を検討した.その結果,投球側の肩関節内外旋筋力は,非投球側と比較して高値を示した.また,投球速度と肩関節内外旋筋力の間には相関関係が認められたことより,肩関節内外旋筋力は投球速度を決定する重要な要因の一つであることが示唆された.
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[Presentation] Contribution of hand and leg movements to the throwing performance of water polo players2014
Author(s)
Komori,Y., Kitada, K., Segawa, E., Shimura, Y., and Kono, I.
Organizer
19th Annual congress of the European college of sports science
Place of Presentation
Amsterdam, Netherlands
Year and Date
2014-07-02 – 2014-07-04