2013 Fiscal Year Research-status Report
母親の育児観・育児行動からみた幼児の食と睡眠に関する縦断研究
Project/Area Number |
24500907
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Research Institution | Taisho University |
Principal Investigator |
長谷川 智子 大正大学, 人間学部, 教授 (40277786)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福田 一彦 江戸川大学, 社会学部, 教授 (20192726)
今田 純雄 広島修道大学, 人文学部, 教授 (90193672)
川端 一光 明治学院大学, 公私立大学の部局等, 講師 (20506159)
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Keywords | 幼児 / 母親 / 食行動 / 睡眠 / 生活リズム / 育児観 / 育児行動 |
Research Abstract |
今年度は,幼児と母親の生活リズムと食行動などの要因に関する横断的な研究として,インターネット調査をおこなった.主に子育てをしている者が25~44歳の核家族の母親であること,子どもの人数が1~3名であり,1~5歳児が最低1名いること等9項目のスクリーニングを通過した後に,すべての質問に回答した者が1~5歳各年齢群200名ずつ(対象児が保育園通園100名,その他100名),計1,000名に達した時点で調査を終了した.調査期間は2013年10月25~28日であった.質問項目は,母子の生活リズム,子どもの行動,母親の行動,母親,父親,家族に関する社会的属性等に関する大問40項目から構成された. 現在は,①幼児の生活リズムおよび②子どもの健康,食行動,日常行動,母親の育児感情,食行動などに関して基礎的分析をおこなっている. ①幼児の生活リズムに関しては,保育園児は幼稚園児よりも有意に就寝時刻が後退していること,入浴時刻と就寝時刻は密接な関連性があること,母親自身の生活主観の夜型化は子どもの夜型化とは関連がないことが示されている. ②子どもの健康,食行動,日常行動,母親の育児感,食行動については,子どもの要因である健康,食行動,日常行動,母親の要因である子どもの夜型生活への関与,仕事をもつ母親の育児と仕事の両立,育児充実感,調理,衝動性,嗜癖,に関する尺度化をおこなった上で,すでに尺度化されている偏食尺度を加えて,年齢の要因と通所の要因の5×2の分散分析をおこなった.その結果,1~5歳児において,保育園児の方が健康状態が不安定であること,保育園児の母親の方がその他の母親よりも育児支援を受ける機会が少なく,簡便な食生活を営んでいることが示唆された.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2年目では横断的研究としてインターネット調査を実施し,基礎的な分析をおこなうことを目標にしていた.現在は,予定通りの進捗状況である.
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Strategy for Future Research Activity |
今後は,横断研究の分析をより発展させることと,横断研究の知見を元に縦断研究を開始する予定である.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
インターネット調査に関する費用が,当初予定より安くなったため. 平成26年以降の縦断研究に関する費用とする.
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Research Products
(10 results)