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2013 Fiscal Year Research-status Report

脳機能維持・向上に関わる手芸活動の重要性に関する研究

Research Project

Project/Area Number 24500912
Research InstitutionKobe Women's University

Principal Investigator

大森 正子  神戸女子大学, 家政学部, 准教授 (10397490)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 橋本 令子  椙山女学園大学, 生活科学部, 准教授 (80139964)
Keywords脳機能 / ネット手芸 / 手指運動
Research Abstract

ネット手芸課題選考のため、プレ実験として4月から6月(12名の女子大学生:ネット手芸活動群6名、ネット手芸未活動群6名)、9月から12月(女子大学生15名)の3か月間、ネット手芸を週1回1時間(90分:準備片付けを含む)計12回おこなった。被験者は手芸活動非経験者とした。手芸活動を行う前後に脳年齢テスト、TMT-A、Bを行った。この時、NIRS計測(FOIRE-3000:島津製作所製)、眼球運動計測(EMR-9:Nac社製)により脳機能変化を記録した。プレテストの実験前脳年齢テストでは、活動群の脳年齢平均38.5歳(±14.1)、コントロール群27.8歳(±6.9)、実験後活動群25.7歳(±4.7)、コントロール群18歳(±6.8)であった。また、TMTテストの結果は、実験前活動群のTMT-A遂行時間平均20.6秒(±4.9)、コントロール群18.6秒(±4.3)、実験後活動群は15秒(±3.5)、コントロール群13.3秒(±1.8)であった。TMT-Bは、実験前活動群43.6秒(±14.5)、コントロール群42.3秒(±13.5)、実験後活動群は34.5秒(±9.5)、コントロール群33.1秒(±8.5)といずれの群も脳年齢は若く、TMT遂行時間は早い結果であり、活動群とコントロール群の間に有意な差は認められなかった。しかし、パフォーマンスでは有意差は認められなかったが、生理機能にも影響がないのか確認する必要があると考え、9月から12月は、女子大学生15名を被験者とし実験を行い、実験前後でNIRSによる脳内血中酸素化ヘモグロビン(oxy-Hb)濃度長変化を記録し、得られたOxy-Hb濃度長変化を標準得点に変換し、対応のある母平均の差の検定を設問ごとに比較した結果、すべての設問において、実験前に比較して有意に実験後にOxy-Hb濃度長変化が高くなった。つまり、3か月間のネット手芸活動は脳機能にも影響することが明らかとなった。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

手芸活動が脳機能へ与える影響と、手芸活動期間を明らかにするため、ネット手芸課題選考のため、プレ実験として4月から6月(12の女子大学生被験者:ネット手芸活動群6名、ネット手芸未活動コントロール群6)、9月から12月(女子大学生15名)の3か月間、ネット手芸を実際に週1回1時間(90分:準備片付けを含む)計12回おこなった。当初計画では、9月からの実験被験者は健常中高年女性7名を対象として計画していたが、プレ実験の結果、女子大学生の脳機能にも影響がないのかを確認する必要が出てきた。そこで、健常中高年女性の被験者実験は最終年度とし、非手芸活動経験者の女子大学生15名を被験者として3か月間のネット手芸実験を行うこととした。実験前後でNIRSによる脳内血中酸素化ヘモグロビン(oxy-Hb)濃度長変化を用いて計測し、得られたOxy-Hb濃度長変化を標準得点(z値)に変換し、対応のある母平均の差の検定を設問ごとに前後で比較した。その結果、すべての設問において、実験前に比較して有意に実験後にOxy-Hb濃度長変化が高くなっていた。つまり、3か月間のネット手芸活動が脳機能にも影響することを明らかにすることができたことは、本年度の研究目的である、手芸活動期間と脳機能維持・向上について、女子大学生については明らかにすることができたと考える。

Strategy for Future Research Activity

H25年度に行う予定であった、手芸活動が健常中高年女性の脳機能へ与える影響と、手芸活動期間を明らかにするため、非手芸活動者の健常中高年女7名を被験者として、9月から12月の3か月間、ネット手芸を実際に週1回1時間(90分:準備片付けを含む)計12回おこなう。手芸活動(ネット手芸)を行う前と終了後に脳年齢テスト、TMT-A、Bを行う。またこの時、NIRS(FOIRE-3000:島津製作所製)計測、眼球運動計測(EMR-9:Nac)により脳機能変化を調査する。以上の結果より、手芸活動期間と脳機能維持・向上について明らかにする。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

H25年度の計画では、手芸活動が健常中高年女性の脳機能へ与える影響と、手芸活動期間を明らかにするため、非手芸活動者の健常中高年女7名を被験者として、9月から12月の3か月間、ネット手芸を実際に週1回1時間(90分:準備片付けを含む)計12回おこなう予定であった。しかし、女子大生を被験者としたプレ実験で、脳年齢、TMT遂行時間に、活動者と非活動者の間に有意差は認められなかったが、生理機能にも影響がなかったのかを確認する必要があると考え、9月から12月は、非手芸活動経験者の女子大学生15名を被験者として実験を行った。そのため、健常中高年女性を被験者とした、3か月間、ネット手芸を次年度におこなうこととした。
旅費 150,000円 名古屋解析打ち合わせ(8回)、学会参加(東京2回)
人件費・謝金 200,000円 実験参加者への謝金(7名)、実験実施、データ解析のための人件費
その他 1,250,000円 (NIRSレンタル料1,000,000円、ネット手芸材料費150,000円、論文投稿として100,000円)

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Presentation (2 results)

  • [Presentation] 高齢女性の手芸活動が認知機能に与える影響

    • Author(s)
      藤本裕子, 森下友加里,橋本令子,大森正子
    • Organizer
      第 16 回 日本光脳機能イメージング学会
    • Place of Presentation
      星陵会館(東京都千代田区)
  • [Presentation] 健常若年女性によるネット手芸の継続が脳機能に及ぼす影響

    • Author(s)
      藤本祐子, 橋本令子, 大森正子
    • Organizer
      (一社)日本家政学会関西支部第35回研究発表会
    • Place of Presentation
      大阪青山大学(大阪府箕面市)

URL: 

Published: 2015-05-28  

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