2012 Fiscal Year Research-status Report
ゴマリグナンセサミノールの新規高純度調製法の確立と脂質代謝改善効果の機序解明
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24500980
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Sojo University |
Principal Investigator |
西園 祥子 崇城大学, 生物生命学部, 准教授 (40336970)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | ゴマリグナン / 脂質代謝改善 |
Research Abstract |
セサミノールはゴマに含まれるリグナンの一種であり、抗酸化活性を有することが報告されている。本研究では、高純度セサミノールの調製法を確立し、その機能性および作用メカニズムを明らかにする。ゴマリグナンのHPLCによる分析条件を検討し、セサミノールアグリコンは構造の違いにより主要ピーク3本が検出された。セサミノールアグリコンおよびセサミノール配糖体の抗酸化活性をDPPHラジカル消去活性を指標に測定したところ、分子量当たりの活性は同程度であった。さらに、セサミノールアグリコンの工業的調製法を検討し、純度の異なるセサミノールアグリコン3サンプルを調製した。3種類の抗酸化活性は、同程度であった。さらに、HPLCにより検出されたセサミノールアグリコン、セサミンおよびセサモリンを分取し、抗酸化活性を比較した。その結果、セサミノールアグリコンは構造の違いにより検出された3本のピークで異なる抗酸化活性を示した。さらに、セサミノールアグリコンで得られた最も高い抗酸化活性は、セサミンおよびセサモリンよりも高かった。さらに、ゴマリグナンの抗酸化活性をHPLCによりオンライン分析したところ、セサミノールアグリコン、セサミンおよびセサモリンの活性を検出することが可能となった。また、オンラインによる各リグナン類の抗酸化活性と分取したリグナン類の抗酸化活性では、高い相関が得られた。 高純度セサミノールを調製するために、C18、amino propyl、diol、cyano propyl、acell plus QMAのsep-packカラムを用い、タンパク質の除去を試みている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現在までに、セサミノールアグリコンの分析条件の設定を行い、検出されたピーク毎の機能性評価が可能となった。また、セサミノールとして検出されたピーク3本について、ピーク毎の抗酸化活性の測定が可能となり、貴重なデータが得られている。研究目的達成のために、おおむね順調に進展しており、今後も計画に沿って進めて行く予定にしている。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度以降、脂質代謝に関与するリパーゼ阻害活性を検出ピーク毎ならびにセサミノール配糖体等と比較する。また、高純度セサミノール調製に必要なカラムの選択と分離条件の検討を行い、工業的大量調製法に応用する。さらに、大量調製した高純度セサミノールアグリコンサンプルをラットに投与し、油脂負荷試験を行い、リパーゼ阻害活性と対比させる。また、高純度セサミノールアグリコンをラットに摂食させ、脂質代謝に及ぼす影響について再確認する。動物実験に関しては、崇城大学の動物実験倫理委員会の承認が得られたことから、遂行可能な状況となった。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
該当なし
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