2014 Fiscal Year Annual Research Report
学習支援システムにおける学習者の負担と最適な学習時間、休憩時間の提案
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24501123
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
本多 薫 山形大学, 人文学部, 教授 (90312719)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 学習者 / 負担 / 生理指標 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度は、①学習支援システムによる学習の適切な学習時間およびそれに必要な休憩時間の提案、②研究の成果は、学会の全国大会等で発表するとともに、国際会議に論文を投稿し発表、③一般市民に対しては、Webサイトを通して研究成果を公表、を行う計画であった。 ①昨年度に実施した実験では、学習をモデル化した課題として、計算課題、読む課題、照合課題の3種類を行わせた。その際の学習者の生体情報(脳波、心電図(心拍))を測定し、時間変化を詳細に分析した。その結果、心拍のパワースペクトル解析(LF/HF)では、開始後30分程度で負担が大きくなることを示した。そのため、学習(課題遂行)開始してから30分程度で休憩を取る必要があると推察された。そこで平成26年度は、学習支援システムを想定した課題遂行中の生体情報(心拍)の測定と、質問用紙法による主観的評価を実施し、途中で休憩(5分間、10分間、15分間)を入れた場合の効果について実験を通して検討した。その結果、課題遂行中(計算課題)の生体情報(心拍)と主観的評価の結果より、30分間連続で課題遂行した場合には、 10分間以上の休憩を取ることで、学習者の負担や疲労感を抑えられる効果があることを示した。適切な学習時間は30分程度、それに必要な休憩時間は10分以上であることを明らかとした。 ②研究成果の公表では、研究成果の一部を日本教育工学会第30回全国大会(岐阜大学)および、国際学会(16th International Conference on Human-Computer Interaction, Creta Maris, Heraklion, Crete, Greece)において、発表した。 ③一般市民に対しては、山形大学人文学部本多研究室のWebサイト上に、研究成果の概要を公表した。
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Research Products
(2 results)