2014 Fiscal Year Annual Research Report
協調学習支援システムによるグループ作業を組み込んだ工学系授業の実践
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24501164
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Research Institution | Tokyo University of Science, Yamaguchi |
Principal Investigator |
伊藤 紘二 山口東京理科大学, 工学部, 教授 (20013683)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
掛川 淳一 兵庫教育大学, 学校教育研究科(研究院), 准教授 (90403310)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 予習課題 / チーム作業 / 発表 / 授業内協調学習 / 知識教材 / 協調学習支援システム / プランニング / 手がかり表現 |
Outline of Annual Research Achievements |
工学教育の目標は、現実の問題に遭遇したとき、チームで、解決の過程や結果に対する評価とともに、解決の方法を与える知識を探し、それに基づいて、解決過程のプランを組み立てる力を持たせることにある。 過去2年と同様、工学系の電磁気学IIの45名ほどのクラスの授業を対象として、本年度は、次のような試みを行った。知識ユニットの教材資料を全員に配布したうえで、予習課題2~3題を課し、各3名からなるチームを単位として、7チームほどに、授業日の前日に、課題を分担させてその解決のプランについてタブレットPCでレポートを作らせ、サーバに上げさせた。授業においては、協調学習支援システムを用いて、課題ごとに異なるチームによる複数のプランの発表をさせ、比較に基づいて授業者が議論をガイドし、正しいプランと課題解決に導きながら、必要な知識の理解と使い方を講義し、まとめの後、次のテーマの概要と予習課題を説明した。 研究授業も行われ、見学教員と学生に好評であったが、具体的な一例として、「マイクロホンとヘッドホンの原理となる磁気回路と可動コイルからなる系が、どのようなときにマイクロホンになりヘッドホンになるか」という課題については、さまざまな考え方が提出され、授業が活性化された。 知識ユニット教材の検索を支援する検索機構については、教材に付ける手がかりと検索キーを編集するためのフレームとキーワードについて改定を重ねている。また、知識ユニット教材にプランユニットを付加しておき、検索された教材のプランユニットを課題レポートにコピーして、手描きでリンクし、記号の書き込みを行う、さらにはクリックで教材を参照する仕組みについても試作を続けている。プランニングを支援する仕組みとして、検索された知識教材の手がかり表現を表示し、それを基に、それまでのプランにリンクできる知識教材の検索キーを作れるようにすることも検討している。
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Research Products
(4 results)